憲法リテラシー「1. 憲法の歴史」レビュー

案内

2023年6月4日、憲法リテラシー・プロジェクトの「1. 憲法の歴史」を実施しました。これは、参加者の感想などを集めたものです。アンケートの回収に従って、順次アップデートしていきます。

憲法リテラシー・プロジェクトについては、こちらをご覧下さい。

奨学生プログラムもあります。詳しくは下をご覧下さい。

レビュー

現在の日本国憲法を「米国の押し付け」「他国の憲法のコピペ」という言説ががいかに間違っているか、それを憲法の歴史から説き起こす内容に感嘆します。
改憲が話題になるときに9条だけに注目する傾向がありますが、ワイマール憲法の例を見ても、何としても止めるべきは「緊急事態条項の追加」だと思っています。一人でも多くの人にこれを知ってもらうために何ができるか、自分自身が問われています。

杉下 麗

最初に世界と日本の年代に違いがあることを説明していただけたのは全体を俯瞰するうえで良かったと思います。
今回は地球規模で流れを把握するという意味があったと思いますが、年代ごとに世界各地に話が飛んだので、地域ごとの流れが自分の中で繋がりませんでした。
しかし紀元前から憲法と言う概念があったことや、現在使われている憲法の考え方が啓蒙思想によるところが大きいと言う事、また「自由権」「参政権」「社会権」がどんな過程で憲法に盛り込まれることになったのか、ぼんやりとではありますが分かったことは大きな収穫です。
2回目以降で個別のより深い話はあると思いますので、また楽しみにしております。

骨抜き

以前見たはずとはいえ、かなり内容を忘れてしまったので、復習になってよかったです。ワイマール憲法の緊急事態条項のためナチスが好き放題できるようになってしまった点は、我々が歴史に学ぶべき点だと強く感じました。

よしさん、今日もありがとうございました。

昨年に続いて改めて憲法の成り立ちを学んで、啓蒙憲法について考えました。

啓蒙思想が出てきて科学的な考え方による世界の進歩は、今の社会に住む人々にとって恩恵を受けていない人はいないと思いますが、政教分離については現在においても曖昧で、その部分が人々の考え方や価値基準に影響を与えていて、自由権、参政権、社会権、憲法上の全ての権利、これらを全部含む人権について、よりはっきりとした認識を持つことを阻んでいるのではないかと思いました。当然、それは教育にも反映していて、未来に渡って影響を受ける可能性があると思います。

宗教は人の内面において作用する、国家の権力と結びつかない、というものはまだ完全には実現されておらず、更に、実現するというのはどのような状態であるのかまだ想像できないと思いました。

個人的には、今自分が生きている啓蒙的憲法下で科学的な思考を通した人間の進歩を希求することを土台としつつ、人間が長くその精神と性質をもって生きてきた信仰を日々の生活の一助とする形が理想ではないかと今回の講義で思いました。次回も楽しみにしています。

よしさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

限られた時間の中でわかりやすく充実した内容、とても良かったです。 資料のpdfも助かります。 復習も兼ね時間の関係で割愛した箇所などもしっかり読み込もうと思います。 次回を心待ちにしております。

一年前の前回の講義のノートを見返しますと、忘れていたことの多さに驚きました。
普段の生活に関わりのない事を覚えていることの難しさを感じました。

世界の先人たちが考え抜いて勝ち取って来た現在の憲法の大切さを改めて痛感し、この勝ち取った自由を無くし、基本的人権を侵す安易な自民党の憲法改正案をみると、日本が非常に危険な衆愚政治の段階にあることを実感しました。
アリストテレスの循環論では衆愚政治の後はまた君主政治になるという事ですが、現在の衆愚政治から民主政治に戻すにはどうすればいいのか?それは可能なのか?今もう一度アリストテレスに問いたいです。

次回の憲法リテラシーの「憲法の理念」も期待しています。 ありがとうございました!

翔空

最近友人との話で、テクノロジーは時間を逆行しないことは承知していたのですが、民主主義は古代にもあったし新旧の問題ではないと知ったところでした(私は理工系、友人は法律と政治学のバックグラウンド)。アリストテレスの循環論が興味深かったです。この循環が正しいとすると、堕落後の、程度を抑えるのか時間を短くするのか、もしくは回避することができるのかを考えてみたいと思いました。今の日本は衆愚政Oclocracyのまだ入口なのか只中で改善に向かえるのかのフェーズにあると考えています。今日は遅れて参加をしたので、録画を楽しみに待って、もう一度じっくり見ようと思います。

高校の世界史の僅かな記憶を呼び戻しながらの聴講となりました。
憲法は、長い時間をかけた先人達の知恵の結晶 なのだと感動しました。
国がこんな有り様になるまで、その事を実感できなかった自分を恥ずかしく思います。
おそらく私が一番低レベルな受講者だろうと思っていますが、もっと憲法を理解したいという意欲が増しました。
余談ですが、オルテガの講義は気づいた時には申込み期限が過ぎていてとてもがっかりしました。なるべくまめにツイッターをチェックしようと思います。

明快かつ明解な「憲法」の解説。感動的ですらあった。この講座の目的は、来るかもしれない”改憲の判断を迫られた時”に個々が自分で判断できるようになる為だと。一人の国民として、自分に恥じない責任を果たしたいと思わされた。知らなくてはなるまい。今後ともどうぞよろしくお願いします。

どうすれば良い国が作れるかを真剣に考えるとき、過去に人類が考え試したこと、発見したものを取り入れるのは当然のやり方だと思った。現在の憲法は、これまでの人類の知恵を積み重ねたものと改めて認識した。人類は時代を超え、地球上の各地で、憲法を追求するプロジェクトを進めてきた。時間をかけて手に入れた知恵が、自分達の憲法にどう盛り込まれているか、人類の歴史を意識しながら見つめていきたい。ありがとうございました。

■昨年に続き2回目の受講です。自分の中でうやむやにしてそのまま1年経ってしまった事が、頭の中から湧き出てきました。
①「法治主義」は理解できますが、「法の支配」は今ひとつ分かりません。両者の違いが明らかに分かるような実例はありませんか?同じ事件なのに、裁き方で結果が反対になったというようなサンプルがあると二つの違いを理解できると思うんです。
②「全ての人間は平等で、誰にも奪われない固有の基本的権利を持っている」という自然法の概念は、私を大きく勇気づけてくれるものです。ですがそれに対し「そんなの他人さまの国のこと、他人さまの考え。私たちには関係ない」と言われたら、私はどうやって答えたらよいのだろう?

■早々に資料のスライドを送ってくださりありがとうございました。気持ちと記憶が薄らぐ前にタブレットに落とし、タッチペンでアンダーラインを引いたり書き込みをして、忘れないようにしました(安物のペンゆえ、他人は解読困難)。もし事前に送って頂けるのなら、講義を受けながら書き込みができるなあと思うのですが、ご負担であれば無理して頂くには及びません。

■今日はよしさんのお顔が見えず、物足りなさが残りました。スライドに集中しているのだからどうでも良い筈ですが、そこは人間。やっぱりよしログ、じゃなくてアナログにできているなあと思います。 ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

Lovizoomer

内容が濃いので、もう少し早くintermissionがあると良かったと思います。話の流れも非常にスムーズで、久しぶりに学生時代のようにメモを取りながら参加しました。

改憲論議の中で、日本人が自分で書いていないから、という話が良く出てきますが、今日の講義を聞けばそれがいかに的外れな指摘であるか良く分かると思います。今の憲法は紀元前からの思想史の延長にあって、人類の試行錯誤の蓄積なのだから。何人だろうが、憲法を理解していない人間、改憲勢力に勝手なことを書かれては困る。

次回も楽しみにしています。オンラインフォーラムの立ち上げもよろしくお願いします。

Norihide Furukawa

シリーズ1に参加して習いきれていない残尿感のようなものがすごくあったので、今回はおさらいもできると聞いて受講をきめました。

仕事の終わった後の時間なのでどうしても睡魔との闘いになってしまうのですが、後日いただける動画と資料で自分のペースで習っていけるところが私にはとても助かります。
情報量が多いけれど、その中から自分なりに要点を探しひろっていくということも学びなので、今回は根気よくやってみようと思っています。

「人の支配」から「法の支配」へと移行していく歴史の部分が今回もやはり心に強く残ります。
完璧な人間などいないのに、人が人を裁こうとしている様子は自分の周りでもSNSでもよく見かけるし、自分自身にもそういう危うさがあるんじゃないかと思うので、憲法の勉強だけにとどまらない学びが憲法リテラシーの中にはあるなあ思っています。

2週間ごとにこのボリュームの新しい内容がやってくると思うと消化できるかなあと思ってしまうけれど、挑戦!
資料の最後のホームワーク「◾️◾️の反対語は?」は、あいかわらずしびれる悩ましい課題!
よろしくお願いします。

Tips

チップしてもらえたら、嬉しいです。

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