憲法リテラシー2022「2. 憲法の理念」レビュー

「憲法リテラシー」プロジェクトの2回目Yoshilog Live 36「2. 憲法の理念」を予定通り、2022年5月15日に実施しました。2時間の予定が大幅に超過してしまいました。

  • 参加申込者数:170人(24人増)
  • Zoom 登録者数:121人
  • 出席者数:103人
  • 平均視聴時間:2時間3分
  • 実施時間:2時間14分


奨学プログラム
スポンサーに費用負担して頂いた席数:53席
スポンサー席を利用された奨学生数:49人
(2022年5月15日現在)

10段階評価


このイベントの「全体的」な評価:9.45
このイベントの「内容」の評価:9.51
このイベントの「プレゼンテーション」の評価:9.47
このイベントの「運営」の評価:9.47
「憲法リテラシー」の受講を他の人にも勧めたいと思いますか?:9.53

レビュー

自由記入1
図を使った説明が分かりやすかったです。 ありがとうございました!

自由記入2
前回も思ったけど、スライド資料が素晴らしいです。耳で聞くことと目で追う情報が何のストレスもなく同時進行でき、内容が理解しやすいです。

自由記入3
全体構成について第一回からの流れが良く理解が深まった。

自由記入4
どうして なぜ だから という視点で 憲法がわかるのが面白いです

自由記入5
これはしょうがないんですが時間帯が大変です(笑) 同じタイムゾーンのYoshiさんのタフさにただただ頭が下がります。 休憩の間に最後にあった「自由の同義語は」のような質問が数問あったら面白いかなと最後にふと思いました。

自由記入6
前回に続き、憲法とは人間の歴史であるというところに立脚した、一貫性のある法の解釈。とてもすんなり入ってきました。受講を薦めたい人ほど関心を示さないのがホント悲しい😢

自由記入7
今回も大変有意義な2時間をありがとうございました。 歴史的背景からのアプローチでつながりが分かりやすく、資料も整理されており理解が深まりました。 次回も楽しみにしております。

自由記入8
凄く面白かった。産まれながらに持っている、交換するものではない人権。様々な時代や場所で造られても、目指すものとしての人間の幸福は変わらないし、そのために法があるのだと思った。大統領選挙での知的なバトル?に興味が湧きました。

自由記入9
非欧米の国々では、数千年前から平等を謳い、法に定めていたということを全く知りませんでした(#1でやったのかもしれませんが)。YoshilogLiveに参加する度に、自分の中の考え方の偏りに気づかされ、目を開かれる思いです。今日もありがとうございました!準備、お疲れ様でした。

憲法リテラシーは、一部の友人に紹介しました。もっと広めるためには、普段あまり使っていないSNSで、自分も呼びかけようと思いました。因みに、スポンサーシップを求めている応募者の中で、まだスポンサーを受けていないために参加できていない人の数が、どこかで分かるようにしていただけると、呼びかけやすいと感じています。

自由記入10
普遍的、など憲法を学校で習ったときに出てきた言葉でしたが、何となくわかったような気になっていたのが、今日、解説していただいてものすごくよくわかりました。自由権とか社会権とかもみんな習った言葉でしたが、今日、とても鮮明になって「教わる」ということはこういうことなのだと改めて思いました。前回の録画も見てまた勉強したいと思っています。(今日は少し音が小さめでしたでしょうか?私のPCだけかもしれませんが)

自由記入11
 記憶の底に沈んでいた教科書的な単語の切れ端が、有機的な繋がりを与えられ知の体系として浮かび上がってくる感じです。人類の歴史の一端が概念規定された言葉で整理されることで、自らの立ち位置が少し見えてきます。

270年前のモンテスキューの危惧が具体化されそうな日本、どうしたらよいのだろうか、と実に考えさせられます。(すみません、プロジェクトを広めるいいアイデアはまだ浮かびません。)次回もよろしくお願いします。

自由記入12
法の統治によって国家を運営しようとするときに義務を果たしたものに権利が与えられるという主張が発生しますが、これが根本的に間違っていると理解しました。うっすらと意識にあっても他者に説くことができる明確な理解には届かなかったものです。心して人に伝える努力をします。

自由記入13
■奴隷と自由について 古代の奴隷は主人がいて自由がないことであり、自由とは主人がいないことであると聞いたときに非正規労働者で搾取を受ける自分や専業主婦で父に家に閉じ込められてDVを受けていた母は主人から搾取と抑圧をうける現代の奴隷だったのではと思いました。

■人が持って生まれ、誰にも奪われてはならない大切な人権 憲法の知識がない人が権利と義務について語るとき、国のために貢献するから(納税など)この国で生きることが許されるというのは違うと思っていました。

いつのまにか何かを得るためには何かを差し出さなければいけないような、対価や我慢が必要であるという発想にのまれているのがおそろしいです。 その発想は特に弱い立場の人を生産性の有無で追い詰め、「役に立たないと生きてはいけない」と言われみんなが互いを監視し合うような社会になりつつあるように思います。

憲法改正で生きづらい空気がさらに濃くなるような気がしています。
憲法は人類の物語で、大切な理念です。守れるよう、できることをしたいです。

自由記入14
高校でやってるようなレベルの勉強では、憲法って理解できないなあと痛感する。まして日本のような受験脳を鍛えるような教育システムでは、憲法のことを学ぶなんて困難だな、と 。。なので、今回の企画は非常にありがたいと思います。

トランプの弾劾裁判の話で、憲法の理念のことを議論していてそれがテレビ中継されているということに驚愕しました。日本では国会中継すらまともにされないのに。

こんな日本で過去の歴史の遺産の集大成のような日本国憲法が存在しているなんて奇跡でしかないと思いますが、何とかこれを死守していくために学ばなければ、と強く思った次第です。

自由記入15
憲法を構成する概念を整理して理解することができて大変有意義でした。ありがとうございます。
歴史上のところどころに”道徳規範”といった考え方が出てきますが、時代の全ての人に同じ道徳規範を期待するのが難しい中で、それを尊重しない人々が権力を持って国を統治していた場合に、どんな帰結があったのか、という過去からの学びがあってこそ機能したのではないかとも思いました。今、様々な不正や腐敗があたりまえに蔓延っていられるのは、私たちが歴史の失敗を忘れていられるほど長い間、社会の隅々で人の倫の学びに従う人々がまだ仕組みを支えているからであり、人々の間に妬みや腐敗が浸透すれば、簡単に歴史の過ちを繰り返すのかもしれません。その意味で、精神的な規範を別の言葉で説明した社会契約論にはあらためて感心させられました。

超越する法、を宗教などの論理を用いずに説明するのは、だれにとっても難儀だったのだなと、歴史を見て思う一方で、やはり書かれた憲法や法律はあくまでも私たちが目指す社会を実現するためにありたき権利と統治の姿を明文化したものであり、そもそもの意図は何だったのか、を絶えず私たちが問い続け、時代と変化と共に見直し続ける必要があることを実感しました。

少しずつ、自分の考え方が形作られていくのを実感出来、大変充実した学びとなっています。次回も楽しみです。

自由記入16
”人権とは持って生まれた「資産」のようなもの” ”権利は義務を果たすから得られるという種類のものではない” について、根本的な理解を新たにしました。
「三権分立の重要性と必要性」を、現代に生きる私たちはもっと認識しなければいけないと思いました。 「憲法の設計図」は面白かったです。
今回は「自由の類義語」。考える時間が入ると、ワークショップみたいで面白いですね。
世界情勢が不安定な今、憲法を考えることは自国のことだけにとどまらない、人類共通の課題であり、ひとりひとりが考え、モニターして、発信して支える生き物みたいなものですね。
充実したスライド、とてもわかりやすかったです。 ありがとうございました。次回も楽しみにしています。

自由記入17
あー、あれがそうか、あれはそういう意味だったのか…
習ったはず、知ってたはずのつもりでいた自分の知識全体がすべて薄い膜程度のものにすぎなかったことを理解した、そんな感覚を強く感じる回でした。
あまりに国の劣化の速度が速いせいか、まだまだ日本は良い国ですぐに世界に追いつけると思っている人たちが周りに多すぎて、何かを進んで勉強するというだけで「すごいね」「立派だね」と言われてしまいがちな日本社会では、なかなかそこまで掘り下げて学ぶ機会もなかったなと振り返ると思います。
今は学んだことを会話の端々に紛れ込ませて地道に種を蒔いていくしかないのかな…と思いながら、一生懸命学び続けたいと思います(言いたいことがうまくまとまらず申し訳ないです)

自由記入18
今日はありがとうございました。
途中で休憩があって助かりました。 油断してて休憩明けを少し聞き逃してしまったため、「○分休憩します」など時間の期限があるとありがたいです。

紀元前の啓蒙思想は今回はじめて知りました。 なぜ学校は近代の啓蒙思想から教えるのか…、西洋を崇めてる?などと勘ぐってしまいました。 古代ペルシャ人にとっての自由について。いかにして奴隷を廃止したのか、女性と男性が同じ権利を持ったのか調べようと思いました。 現代よりも物事がシンプルだったのかな。

民撰議員設立の建白書の年号が気になりました。 絶対君主制に戻らないために、私は何ができるのか考えてみたいと思いました。 次回も楽しみにしております。

自由記入19
いつもありがとうございます。
毎回、このボリュームの資料を作成し、二時間でまとめて誤解ないよう伝えるのは本当にすごい技術だと感嘆します。
(「すごい」って一言で表現してしまいますが、あれだけの知識を完全に自身に落とし込んでさらに他者へわかりやすく要約して伝えることができるのは超人的だと思っています。)

さて、内容について。
前回の「憲法の歴史」で大枠で入った知識の解像度がかなり上がりました。 私は世界史を習ったことがないこともあり、乾燥したスポンジが水分を吸収する感じで知識を入れております。

憲法を知ることが、人類の歴史と共に個人の尊厳が自由という形で社会に形成されてゆくことに繋がるとは想像しておりませんでした。それは、人間の社会的な進化そのものとも言え、学びが深まるにつれドキドキワクワクしています。 そして、その新たな進化と歴史を作る責任感も感じます。

ブロックチェーン技術なども出てきている現代、中央集権から個の自立へと大きく意識が変革しているのだと思います。 その時代はどう各国の憲法や法律へ反映されてゆくのか、非常に興味深いです。

これだけの労力をかけて開催してくださるヨシさんの想いを受け取り、自力で思考できるよう復習して理解を深めたいと思います。

3回め以降も楽しみにしております。 誠にありがとうございました。

自由記入20
憲法の成り立ちは全人類の協同作業であることが印象深かったです。世界のいろいろな場所で、近い発想が生まれて、そのひとつひとつの発想に試行錯誤の歩みがあり、それをこのように歴史を振り返る視点で見ると広く深く重層的なものなのだなぁと感じました。盛り沢山なお話のようで、本当は猛烈に端折ってコンパクトに講義してくださっているのだと感じながら聞いていました。表に加わったちょっとしたアニメーションがとてもわかりやすかったです。

社会権の成立過程で、経済格差が人の支配となり、弱者に対する国家の積極施策への期待が生まれたけど、その期待にずっと裏切られているのが自分の生活してきた実感そのものだと思いました。そういう意味で、自分も人類の協同作業と試行錯誤の真っ只中にいるのだと思いました。

人権は人間であるだけで有するもので、何かと引き換えで得る・与えられるものではない。ということを、今日あらためてしっかりと自分に刻むことができてよかったです。様々に出合っていく状況の中で、ものごとを見極める基軸になると思います。日本社会はごく身近な日常レベルから、人権に対してあまりにもうかつな社会だと思っています。

本日も、ありがとうございました。
講義内容だけでなく参加の皆様の言葉が内容豊かで興味深く読んでいてとても勉強になります。次回はアーカイブで視聴させていただく予定です。また楽しみにしております。

自由記入21
今回もたいへん勉強になりました。ありがとうございました。
憲法を学ぶとは既定の条文を正確に理解することだと思い込んでいました。しかし、ここまで2回のお話を聞き、その背景に流れる歴史や人の思念を考えることの大切さを学んだと思います。憲法と向き合う姿勢が確実に変わってきていることを感じます。
また参考文献をたくさん教えていただきありがとうございます。どれか一つでも読んでみたいと思っています。次回も楽しみにしております。

自由記入22
第2回開催ありがとうございました。
自由=個人の尊厳を守るための国家(政府)の存在。そこに必要なのが憲法である。
話を聞き終えた自分なりの総括です。
また、人権、自由権、社会権、立憲主義など数多くの言葉の意味やそれらを獲得するまでの歴史的流れは勉強になりました。
今後、自分の中で憲法について得た多くの点を線にしていく作業が必要だと感じています。

自由記入23
今回も素晴らしい内容の2時間でした。ありがとうございました。

自由記入24
たしかに近世以降からしかこうした歴史を知るする機会は、今までなかったです。歴史で現代にたどり着かないだけでなく、そもそもの紀元前からの史実に、そしていかに理念が(実社会での揺れ戻しも含め)進化してきたかという根本を、卓越したコミュニケーションデザインのグラフィックをつくり淀みなく語れるよしさんは本当に稀有で卓越した知性だとおもいます。

ぼんやりとしか把握できていなかった自然法・実体法そして自由権・社会権の関係もよく理解出来ました。個の自由は他者の自由を侵害するゆえに、そこにリミットがかかる。獲得した自由権を行使すれば、同時に社会権によって他の個を守ったりケアをする必要が出てくる。社会主義を振り切ると、個の自由は抑圧され、コントロールする行政に権力が集中し、また不平等に戻り、超自由主義的に振り切っても平等から遠ざかる。こうした矛盾が最大化しないため、憲法が存在する。

個人の尊厳ではなく「社会の尊厳」を、そして「個人の運命」に寄せてゆきたいことが自民の改憲案にはっきりと出ていることを、改めておもいました。

自由記入25
本日も濃厚で充実した講義をありがとうございました。今回は、全部一気に理解しようと無理せず、後で見直したい点、誰かと話したい点をメモりながら全体の流れを把握しようと努めて聴くことにしました。まずは感覚がフレッシュなうちにこちらを提出することとします。

冒頭の「抵抗の拠点は自由意志」というポイントが、今日の講座を主体的意識を持って聴くための良いアンカーになりました。法の歴史を人類史全体の引いた点から学ぶと同時に、主権者として現代に生きる一市民として考えを巡らせたいと思います。

地理、世界史の素養も薄いため、情報の縦軸横軸を統合しようと四苦八苦しながら聴いています。楽しい骨折りです。若い頃、なんとなく人間よりも人間以外のことを深掘りしたくて自然科学を専攻し、今も科学者やエンジニアに囲まれて仕事をしていますが、今このように人間の思想や歴史について大きなストーリーを改めて学ぶ機会に恵まれて感謝しています。有権者全員に聞いてもらいたいです。

また資料を頂いたらおさらいして、自主ゼミにも参加して次に備えたいと思います。次回もとっても楽しみです。ありがとうございました。

自由記入26
憲法は今まで大切だと思っていましたが、正直つまらないものだと感じていました。しかし、この講義を聞いていると、自分がいかに皮相しか知らなかったか痛感し、背景を知ると憲法はこんなに面白くなるのかと驚いています。学べば学ぶほど、改憲について自分はまだ議論できる立場ではないと感じます。引き続き受講し、早く議論ができるようになりたいです。

自由記入27
説明されていることは、その通りだと思うのですが、親や教師から人権を尊重されなかったり、ダブルバインドされて育った人を説得するのは難しくて今の状況になっているのだろうなと思います。文章としては輸入されているのに思想は定着してなくて余計手強い。

自由記入28
今回は予定があり、参加できませんでした。なので感想ではありませんが、早速送っていただいた資料をざっと見てみようと開いてみて、とてもざっと見れる量じゃないので、今日の様子の動画がとても楽しみです。

自由記入29
『憲法リテラシー』1回目でなんと無く入り口に着き、自分なりに解釈できる方向はどいう着眼点を持てば良いのかまだ、話が眩く、随所にスペシャリストの概念に圧倒的な人間の舞台に感銘するばかりでした。
自由と運命はこの出口で 法というものにあい、人間の概念はいくえに思想が折り重なり思想が残るとおもいました。
今一度ミルの自由論を読みます。
ありとあらゆる、スライド、資料ありがとうございます。1回目同様、膨大な数の様々な単語、圧倒的なライブでした。 ありがとうございました。

自由記入30
今まで言葉だけで知っていたことが、少しずつと理解できるようになってきました。

自由記入31
まさに、憲法は人類の壮大な物語。よしログさんがツイートされている「大河ドラマの面白さ」!

すでに2回目/6回中にして、憲法を語ることの裾野の広さと、奥行きの深さに圧倒されました。
ですので、ササっと感想を書けないのですが、

〈驚いたこと〉
古代ペルシャでは奴隷制が廃止され、宗教の権利、男女同等の権利も認められていた。
古代インド人(マウリヤ朝)にも平等主義があり、奴隷制度もなかった。→カースト制との関係について興味あり(言及されていたか?記憶が飛んでいる)。

〈面白かったところ〉
トランプの議論
絶対君主制を倒すための、音と動き、頭がパンクしそうなところを救われました。

〈重要と感じたこと〉
今回は特に、憲法のリテラシー向上には、ひとつひとつの言葉の概念の定義の理解(歴史的背景の把握)がどれだけ重要かを実感した。→議論の前提、土台

以上、雑然とした感想で恐縮です。
アーカイブを繰り返し見させていただきます。 ありがとうございました。


自由記入32
1回目の[歴史]を踏まえると[理念]がすんなり入ってきました。次回が楽しみです。
人権も三権分立も(んっ、最近の日本ダメダメじゃない?)と思ったのは私だけだろうか…

自由記入33
本日はバイトの採用面接のため 話が佳境に入ったところで…。急いで戻りましたが さすがに終わってしまっていて残念でした。
来週もちょっと不安要因ありですが 資料などよく見て頑張ろうと思います。
効果音とかは手間もかかるのだろうし 要らないのではないかと思いました。

自由記入34
人が誕生した時に何かに無関係に発生する自然法がある。法の大前提となる。自由(尊厳)を元として国に対する憲法や個人の社会に対する法律など。法の概念が人とかけ離れたものではなく本当にこうくるまれている様な直ぐそばに存在するその構造が何となく想像出来る様になりました。完全ではないですが。それを掘り起こす様に見えない何かから掘り起こして行く過程が歴史にあったと。
やはり全くの基本のないものの上に何かを築こうとしても分からないですね。「自由論」と「ソクラテスの弁明」を購入しました。基礎を少しでも築きたいです。いつもご指導ありがとうございます。

自由記入35
よしさん、今日もありがとうございました。

憲法の理念。今回も、古代からの流れを頭の中で想像しながら、聴きました。

法の支配。これは、私の憲法の理解において、大きな基盤になりました。法の支配は、法という上部概念(自然法など)、人が作った法律などのその上に位置する概念で、法律などを判断する際には、そこに戻ってすり合わせる、参照する、という思考体系ととらえました。このような思考形態は、日常生活でも、重要な判断や決断を必要とする際に、目の前の問題において、より本質だったり、思想的価値だったり、自分にとっての上位の概念に照らし合わせて決定する、ということにも当てはまると思いました。

そのような見方で、憲法の判断を考えると、憲法を作成したり改正したりするには、これまでに作られた憲法の集大成であると同時に、上部概念の自由や人権について保障されていることが前提であることがわかります。一部の人の好みによるということにはならないことがわかります。

最後に、自由の同義語として「尊厳」という言葉を挙げられていましたが、よしさんのお仕事の人道支援においても「尊厳」についてお話されていたことを思い出しました。心に刻みたいと思います。

よしさん、お疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。

自由記入36
人権とは?自由とは何か。
なぜ支配したがるのか。
憲法を学びながら哲学も学んでいる感じがしています。
じっくり考えて、他者と対話しながらさらに考える。
この過程が大切なのかもしれません。

自由記入37
憲法の骨格を教わりました。 世界のあちこちで、長い時間あーでもないこーでもないとそれに肉付けしたり削ぎ落としたりしながらあるのが憲法であるということを私は本当に知りませんでした。

人権を手に握って生まれるのを待っている命のために、憲法の論議は慎重に大切になされてほしいと心から感じました。

人間が獣として生きていくのではなく、人間というものでいられるように。獣的自由の暴走を食い止めるように。人類は長い間、理性と知性で憲法という砦を積んできたのかなと想像します。

民主主義的思考は、定義や結果よりそのプロセスを大事にする、ということをYoshilogブッククラブで習ったことを思い出します。 時代の流れのプロセスに自分は含まれているという意識を、若い頃にもつことのできる環境が日本には欠けているように思います。 それをできるいい大人が育たなかった、ということで終わらせるのではなく、ではそれをどうしていけばいいのか、という試みをしていくことだすごく大事なんだなと思いました。

憲法リテラシープロジェクトは、きっとそういうことなのかなと思います。 自由から逃避しないことは簡単じゃない、というYoshiさんの以前の言葉がここにも帰着します。 自分の尊厳を守るために、自分のためになにができるかということを本気で考えないといけない時なんだと思います。

考えさせられる時間を味わっています。 うれしいです、ありがとうございます。 行動に移せたらもっといいだろうけど、ちいさい私になにができるだろう。

自由記入38
会社でSOP(Standard Operational Procedure)の枠組み決定-作成-レビュー/承認-更新のプロセスに関わったことがあり、(憲法とはレベルは全然ことなりますが)近いところもあるな、とお話を伺い感じたところです。何もわからず手順書をフォローしてもよいのですが、受けて側の理解、文書背景含めて理解が深いと文書のimplementationやその後の更新でも+に働くと感じることが多かったので、受けて側の憲法リテラシー向上は(あまり皆意識しないかもしれませんがあらためて)重要なことだなと思いました。

自由記入39
資料が毎回素晴らしくて復習時さらに学習が深まります。ありがとうございます。
今回は憲法の理念というタイトルですが、前回同様世界の憲法の歴史をベースとして説明いただき終始とても分かり易かったです。憲法の成り立ちには、時代ごとに多くのストーリーがあって、このストーリーの結晶が憲法というお話が印象的でした。古代ペルシャでは性別にかかわらず同じ権利が与えられていたり、近代では絶対君主に対して何百年もかけて戦って自由を得たり・・では、今の日本はどうだろう?と考えながら参加していました。次回も楽しみです!

自由記入40
「権利とは何らかの義務を果たすことと引き換えに得られるものではない」ということを忘れないようにしようと思いました。
また、憲法の設計に必須の構成要素についてもしっかり把握することができました。スライドの図もわかりやすく、誰かに説明するときにも便利かと思います。
絶対主義の前に様々な思想が破れ去り、最後に啓蒙主義が勝つまでを表現した画像が個人的に気に入りました。

自由記入41
今回も重厚なレクチャーをありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
レクチャーでは、法の成立過程を、幅広い国・地域の歴史から丁寧に取り上げてくださり、また、人間が法を生み出し、制定に至る過程を一つ一つ説明していただき、法と人間の営みの根本に触れるきっかけが得られました。

個人的な感覚から感じたことをいくつか書きますと・・・

■レクチャーについて
・Yoshilogさんのレクチャーを聴き、また、みなさんのコメントを読んだりして、色々と考えるきかっけを得られました。(これまでこういう風に考える機会がなかったので、これれ自体が、レクチャーのとても貴重な産物だと思います)。


ここ2回のレクチャーを受けて思ったのですが、憲法や法の歴史、人類史を踏まえたとき、自分が一人の個として、どう考え、どう生きるのかを、とても強く突き付けられている気がします。

日本にいるとどうしても、周りや場の空気を読み、それに流されてしまうことが多いように思います。ただ、横や周りの「眼」を見ばかり気にしていると、低次の感情論や、空気の読み合いに終始してしまい、何も議論が生まれないように思います。ある意味、日本はそういう文化土壌があるのだと思います。 ただ、人の眼ばかりに気を取られてしまうと、ある物事について考え、意見の違う人とも議論をし、物事の本質が何かを見極めることを怠ってしまうと思います。

よく「日本には民主主義が根付かない」、「議論の文化がなかなか根付かない」という声を欧州の友人から聴きます。確かに、日本では、議論の文化もあまりなく、なんとなく雰囲気や空気で物事が決められていくことが多いです。 ただ、今回のレクチャーでは、近代と近代以前からの法と人類の歴史が提示され、それと対峙することができました。そのとき、日本人論はひとまず置いておいて、一人の人間として、人類の歴史から「法とは何か」、「法を定めること」の根幹・根本は何かを考えることができました。より大きなコンテキストから法と人を見て、考えることができたと思います。
その意味で、このレクチャーは、自分で考えないといけないため、とても厳しいと思います。ただ、その先には現実を見る強さと思考する体力を得られる気がします。

現代の世界情勢を見ても日本と世界は、今、大きな分水嶺に立っている気がします。レクチャーで「憲法を考えることは人類の歩みや努力を考えることである」というニュアンスのことを言われていましたが、現時点で、憲法について考え、歴史を学ぶ機会を得られたことは、今後、日本の方向性を考え、動く意味で、とても意義深い取り組みだと思います。

■レクチャーを受けてニュースを見て感じたこと
・ニュースを見ていて、以前よりも日本の憲法をめぐる議論や、一部の政治の動きに違和感と気持ち悪さを感じるようになりました。これは以前は、自分から切り離したこととしてニュースや憲法に関する議論を見ていたからですが、#1と#2のレクチャーを聴き、何か勝手に密室や特定の派閥で話をして、立法・行政・司法を相互の独立性を骨抜きにして、自分達にとって都合のよいことを推し進めている感じがしました。生殺与奪権を強者・権力者に奪われている従属状態としての奴隷、自由権、社会権、社会契約論、立憲君主制、三権分立の成立過程を知ると、本当に日本の政治家の先生方が怪しくて仕方がありません。


・政治以外に「経済」のファクターが非常に人間の安全を脅かす可能性があり、それで歴史も動いてきた面があることはとても興味深かったです。経済力・政財界との関係もある種の力・暴力であり、人を従属状態にさせたり、恣意的に納得させる存在になりえるのだなと思いました。その一方である種の自由な状態が経済を活性化させ、封建的な社会を潰す面もあるので一概に悪いとは言えませんが、とてもバランスが難しいと思いました。


■啓蒙主義について
・アリストレテレスや、近代合理主義・啓蒙主義の話がありましたが、とても面白かったです。学部時代はもともと、西洋哲学を専攻していたのですが、現代のヨーロッパの教育や思想の源泉としてアリストテレスの本を読みました。また、デカルトやカントの本もたくさん読まされました。


デカルトやカントが、万人が持っている人間のロゴス(理性)こそが神の存在証明であると必死になって、あれやこれやと書いていましたが、やはりロゴスの証明に躍起になっていたと思います。読んでいて「この人たち、平等を本気で信じてるんや。難しいこと書いてるけど、なんか差別なくそうしてるいい人らなんやな。アジア人の自分でもロゴスあるんやったら、平等や」というのが、率直な感想でした。キリスト教が背景にありつつも、ある種の普遍性を持たせるフレームワークだと感じました。

■全体について
アニメーションと音をスライドに入れるのは大変だと思いますが、見ていて分かりやすくて思わず「おーー!」と声をあげてしまいました。

授業でも、準備の1時間に対し3倍から4倍の時間が掛かると言われていますが、ここまでの内容だと相当な心血を注いで作ったくださったのだと感じています。これだけの資料はなかなか作れないと思います。ありがとうございました。

ここまで広くて深いパースペクティブを持ち、考え続ける人には、これまで会ったことがありません。yoshilogさんは、知性と現場で働いてきた経験と、人間への深い眼差しを持って語っておられるので、現代における大変、貴重な知性だと思います。

自由記入42
世界史の年表片手に受講しました。憲法の雄大なタイムラインに登場する国家や地域それぞれの栄枯盛衰に思いを馳せながら(それ以外の国々にも)、「歴史から学ばない国家や民族には発展の可能性はない」という誰かの名言を思い出していました。過ちを犯し大きな悲劇を経験している日本の市民として、人類の歴史(≒憲法の歴史)を日本の近現代史に重ねながら深く学ぶことの重要性を改めて痛感します。
参考文献の明記や同録の早急なご手配、大変助かります。要望に応えていただきありがとうございました。来週も楽しみにしています。

自由記入43
■感想を書こうかと思ったタイミングでスライド資料のPDFが届いている事に気づき、早速目を通しました。やはり直後に見直すと染み込む度合いが違います。Live後の深夜か早朝に作業された事を想像すると、頭が下がる思いです。ありがとうございます。(これを書いている間に動画も届きました)

■憲法や法律に対しては鉱石のようなイメージを持っていました。無機質で冷たいもの。が、2回の聴講を終えた今、それが自分の中で少しずつ取り払われ、温度や呼吸のようなものを感じるようになっています。まるで哲学や思想史の講義を受けているかのよう。気分は中世からルネサンスに突入する直前のあの感じです。

■BC550年の時点で、古代ペルシャ人がある程度の自由を享受していたことには大変驚きました。既に奴隷制が廃止され、女性と男性が同じ権利を与えられていたとは。疑問に思うのは、なぜそれを続けることができなかったのか、ということ。

■日本に、私たち日本人に「法の支配」の概念はあるのでしょうか? マスコミの報道、飲み屋で議論している酔っぱらい、対立しているグループ等など。側で聞いていると、相手の言葉尻を取ったり決まり事の一部を切り取って片方に有利な方向に進めたり、相手をやり込る道具に利用しているようにしか見えない事が多い。

■このプロジェクトをもっと多くの人に知ってもらいたいし、周囲にも勧めたい。けれども、どなたかが言っているように届けたい人に限って届けられない。「興味がない。見えなくても良い」という人の心と閉じた目を開いてもらうことの難しさ、自分の力不足を痛感。

【リクエスト】 休憩を取る際、開始時間の予告をして頂けませんか? それによってトイレ休憩、洗濯物の取り込みなど出来る事が変わってくるのです。よしログお願いします!

自由記入44
法というのが、人類の叡智の結晶からなるものという視点がわたしにはとても新鮮なアイディアだった。いかに、表層の知識しか知らなかったんだなと考え直すきっかけになった。 次の講義も期待しています!!

自由記入45
録画でゆっくりと自分の時間に視聴できて助かります。学生時代、丸暗記だった人物の思想とかも、今更ながらこういうことかと納得して理解できることが嬉しい。テストで点数を取るための勉強でなく、知る喜びや楽しさも教えて貰え感謝しかありません。

自由記入46
学校で習った覚えのある言葉も出てきましたが、当時はただ丸暗記していただけで全く自分事とは捉えておらず、知った気になっていただけだったのだと思いました。また、「義務を果たさない者に人権はない」という考えはいろんな所で見聞きしますが、自分も何となくそういうものなのかなと思っていた事におそろしさを感じました。憲法は人類の物語の結晶である等自分にとっては新たな視点でのお話は、スライドや説明のわかりやすさもあり引き込まれ楽しく学べています。今回もありがとうございました。

自由記入47
奴隷制の廃止という概念は人類がアメリカの南北戦争でやっと勝ち得た概念のように理解していたが、ペルシアやインドでは紀元前より奴隷制を廃止していたことをはじめて知りました。そして古代ペルシアでは男女ともに同等の権利を与えられていたことを知り、やはり、現代に向かうどこかで,女性の権利が抑圧される動きが世界中で起き、現在の状況につながっていることを感じる。

権利はもともと備わっているもので、あとから身に着けたものではないことから、義務と権利は交換できないこと、理解できた。 交換しているのは義務ではなく、安全と秩序。

有史以来の人間の英知を集結し勝ち得てきたものが現在の憲法を形作っていることが分かった。

とにかく難しいのはバランスのとり方なのではないか。
ひとの支配ではなく、法の支配となっても、解釈をするのは人間である限り、多くの人にとって公平で妥当な解釈にたどり着く方法を考える必要があると思う。
現在の憲法改正のルールは有権者の半数から、投票者の半数に変更になってしまっており、投票率が非常に低い日本においては、妥当な方法とは言いにくいと感じた。

自由記入48
普段耳にしないようなお話が聞けて、本当に有意義な時間でした。今回、奨学プログラムで参加させていただき感謝しています。

世界史の知識が浅いため、話についていくのに必死でしたが、長い歴史の流れをふまえて理解していくことで、頭の中が整理できてわかりやすかったです。

言葉の意味や、どのように政治が行われて、市民たちは何を求めたのか。大まかな流れを視野にいれながら自分の頭で考え、自分の意見を整理してまとめる事が重要だということに気づきました。

導き出すには時間がかかりそうですが、一歩ずつ前に進んでいきたいです。
次回も宜しくお願いいたします。

自由記入49
今回もありがとうございました。

自分はだいたいが中二病なので、自由や平等、人間社会を超越した概念、とかいうようなタームが異様に心の琴線に触れるところがあるのは措いてくとしても、古代に分類される時代に、ギリシャやローマ、ペルシャ、インド… 文明とされるものの発したところに同時に、近代的といい得るような人権の概念が不完全といえど存在したことは人類を誇らしいと思います。一方、古代ギリシャには「かくあるもの」「かくあるべきもの」の概念が存在し、これが実体法と法哲学の原型を作っていったわけですが、これらがそのまま発展していったのではなく、中世から絶対主義に至る時代を経て、いわゆる近代的なるものを新たに勝ち得なければならなかったのは何の間違いだったのか?と、まだしも幸運な時代に生まれた一人の人間として、能天気に思うものでもあります。

それにしても、ヨーロッパの人々はギリシャ・ローマからの遺産を受け継いでいたとしても、人間とその社会、その成り立ちについて、いわゆる近代思想を打ち立てた人々はよく考えたものだと思います。われわれは彼らの跡をたどることはできても、一からそんなことを考えつくか、というとはなはだ怪しい。コロンブスの卵というやつです。人類史における近代革命はやはり西洋の人々に負ったわけで、これは通り一遍の西洋至上主義・西洋覇権主義に対する批判とは別のところに置いて考えるべきことではないかと思います。聞いていて、高校の世界史の授業のワクワク感、そしてそれがもっと大人の学問になった感覚を味わいました。

しかし、実は前回も感じたことに、一回聞いただけで全部自分の身についたものになったか、というと、これもはなはだ怪しいので、今回も録画と資料を見直してみたいと思います。後半一部寝落ちたところもあり(時間帯が夜中なもので、、、)忸怩たるものが。全回参加はできるものの、不肖、資料と録画をいただいて初めてどうにか全部網羅できる気しかしませんが、最後まで頑張ります。 次回以降もどうぞよろしくお願いします。

自由記入50
全ての回が終わってから、もう一度戻ってくるべき回だったと思いました。憲法というのは、人の存在の根源的な部分に関わることなので、(幸運にも)当たり前すぎて意識していない部分と、意識できている部分が混在しているので、いざわかろうとすると難しく感じるのかもしれないと思いました。そのようなことを言葉で定義し解釈し理解すること(そしてその言葉の定義の連鎖)の難しさと大切さと奥深さに途方に暮れました。何千年かかって、今。そしてこれから。その途中の今。

「憲法リテラシー」プロジェクトを広めるには
まずは考えるのが好きな人達に知ってもらうことでしょうか。
あと、SF的な物語とセットなのではないかと考えました。
どうしたらいいかまでは考えが及ばず、断片のまま提出します。

自由記入51
今回は録画を利用できて、 自分の都合で視聴できて助かりました。 ありがとうございます。

自由記入52
遅くなりましたが、第二回 憲法の理念の録画を視聴しました。

第1回と第2回のお話を聞いて、自分の憲法リテラシーが高まってきているのを感じています。憲法を学ぶのが段々楽しくなってきました。 一方で、日本の改憲や人権問題等についても真剣に見つめ直すきっかけにもなっていて、この先どうなるのか考えると怖いですが、まともな国家として存続できるように自分たちも働きかけないといけないなと思いました。

次回以降も楽しみにしています。よろしくお願い致します!

自由記入53

1, 2を拝聴しました。このような有益な講義を奨学プログラムで受けることができて、ありがたく、そして贅沢に感じています。繰り返し録画を見て、理解を深めて行きたいと思います。引き続きの講義も楽しみにしています。

自由記入54
毎回ですが内容が凄く濃くて、知らない事も多く勉強になります。

よしログさんがおっしゃられた、暗記だけにならない説明をしていただき、自分が今まで学生時代に暗記していた事を反省しました。ありがとうございました。

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チップしてもらえたら、嬉しいです

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