緊急事態条項については、憲法リテラシー2023の「8. 緊急事態条項」でやったところです。当時、世界一民主的だと言われたワイマール憲法の中のたった一つの条文ー第48条 緊急事態条項ーがどのようなメカニズムで独裁国家への道を開いてしまったのか、そしてそのような緊急事態条項の暴走を防ぐためにどのような仕組みがあるのかを理論面から話しました。
その途中、何度もドイツの経験を参照することになりましたが、主題は自民党の憲法改正草案に含まれる緊急事態条項を解読することだったので、ドイツの歴史を深掘りすることはありませんでした。
このLIVE 53 「ナチスの創生」はそれを補ってドイツの歴史から学ぼうとするものです。
まず、1. 敗戦・革命・恐慌で、第一次世界大戦直後のドイツの置かれた状況の話をします。
2. 優生思想ー断種法・ヒトラーユーゲント・ベルリンオリンピックでは、ホロコーストという残虐な行為の背景にあるアーリア人至上主義がどのように社会に現れていたかについて見ていきます。
3. 民族の母ーナチス公認『女性展望』誌では、唯一のナチス公認女性雑誌『女性展望』に現れるナチスの女性観と独裁国家におけるその役割について話します。
4. 総統への道ー緊急事態条項から全権委任法へで、上記の背景を念頭において、ヒトラーが総統になるまでにドイツ国際政治で実際に何が起こったのかを話します。
参加方法
実施日:2023年10月8日
実施時間:午後1時〜3時(日本時間)
実施方法:Zoom
参加費:1,000円。
*よしログコミュニティメンバーと、憲法リテラシー受講者は無料。
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