2023年6月4日に始まった憲法リテラシー・プロジェクトのSeason 2 が10月22日に終了しました。去年2022年の5月8日に憲法リテラシー・プロジェクトのSeason 1 を始めた時、案内文に以下のようなことを書いた。
今夏の参議院選挙の公示日が6月22日、投開票は7月10日の見込みだと報道されてます。その後は、2025年7月の参議院選挙、同年10月の衆議院選挙まで3年間、国政選挙はありません。
今の政治状況を見るかぎり、3年以内に日本国憲法の改正の是非を全国民が問われる可能性が出てきたようです。その時に、誰かに指示されるのではなく、どのような改正案が提案されているのかを自分の目で見て、自分の頭で是か非か判断したいというのが自立した大人の気持ちではないでしょうか。
その後、山上の変が起き、2021年秋の衆院選に続き、2022年参院選は与党の圧勝に終わった。
現在、両議院での改憲派と目されている勢力は、雄に3分の2(66.7%)を超える。参議院では72%、衆議院では74%が改憲勢力と思われる。
つまり、彼らはいつでも改憲の発議が出来るポジションを確保している。
そして、もし改憲の発議がされたら、最後に国民がそれに賛成するかどうかを問われる。2007年、与党は最低投票率が設定がなく、有権者総数ではなく、投票総数の過半数の賛成で憲法改正案は承認されるとする「日本国憲法の改正手続に関する法律案」(国民投票法)を提出し、可決された。つまり、例えば、有権者の半分しか投票しなくても、賛成がその半分を超えれば、憲法改正案は可決される。有権者のたった4分の1の賛成で。
今、我々はそういう状態にいる。この憲法リテラシー・プロジェクトは、一番上に引用した案内文に書いたように「誰かに指示されるのではなく、どのような改正案が提案されているのかを自分の目で見て、自分の頭で是か非か判断したいという自立した大人の気持ち」を持っている人がこの世には存在するに違いないと思い、始めたものだった。そのような人が憲法リテラシーSeason 1と2を通して、延べ252人いた。目標は一億人に届くことだが、かなり遠い。
2022年にSeason 1 を始めてからもう一年半が経ってしまった。彼らがいつ発議に向けて起動するか分からない。Season 3 は年内に発射する。
論理構成や順番がとても良いですね。マッカーサーに押し付けられた、と言う響きが受けるのでしょうか。外敵作りに必死の韓国と50歩100歩の拙い議論には辟易ですね。
今回憲法の危機を論ずるのに、人権の歴史や各国憲法等に遡ってきちんとレビューして頂きましたが、ワイマール憲法とヒットラーの独裁を理解・評価するには兵器や戦法の近代化により大量殺戮が可能となった泥沼大戦の始まりとしての第一次世界大戦と此処で最終的に異常な賠償請求(ドイツがこれを完済したのは2010年!)、英国チャーチルによる国際法違反の大陸封鎖による飢餓で新生児死亡率が50%にもなった国民感情、英雄ヒンデンブルグの好戦的老害で、ヘイトリング停戦工作で合意出来た筈なのにウィルヘルム2世の怒りに対抗した上に、完膚なきまでにドイツを潰せると思ってそう対応した英米に対しても、将に「貴方達は阿修羅(ヒトラーでなくても怒りに燃えたリーダー)が出てくるのを知っていた」と言うべき。歴史上は勝てば官軍だが戦争に善悪はない、単に民を地獄に落とすだけ。平和と人権を尊重する文化は堅持すべき。
萩原伸一
自民党改憲草案を「一見、無害なように見えてチェック機能が甘い」というドライアー教授の言葉が象徴的だと思います。ザルのような甘いチェックで独裁に持ち込む意図が明らかに示されています。
現行憲法に永久条項が明示されていない理由は、これが作られたときは性善説と戦争に対する反省によって日本が独裁に向かうことはないと信じられていたのかもしれません。今になってそれを自民党が利用しようとすることを許してはいけない。 自民党が各国憲法の背景を読み解く能力を持つか疑問ですが、条文の隙間をついて都合のよい改変を押し込む狡さはあります。彼らの思いどおりに改憲させてはいけません。自民党による改憲は何としても止めなければならない、その思いを強くした2時間でした。
杉下 麗
ドイツはワイマール憲法の教訓に基づいて、ボン基本法という「何重にも人間によって悪用されないように歯止めを作って形成されているもの」を作ったことが良く解りました。
それを踏まえて、自民党の憲法改正案がどのような歯止めを持って作られているのかを検討する必要があります。 次回も愉しみにしています。 ありがとうございました。
翔空
今回も憲法の講義ありがとうございます。緊急事態条項の恐ろしさを痛感しました。初めの頃は流石にこのズタボロ国家が国民を戦争に導く事など出来ないと思っていましたが、今の異常さを考えると現実になるかもと思うようになりました。その際この緊急事態条項がどんな力に変わるか分かりました。一点集中は日本のお家芸です、恐ろしいです。私は知らなかったと嘯く事のないように、大変でも社会の行動を見つめて流されず全体主義にならない様に批判していけたらと思います。それには先ず学ぶ事になりますね…
MK
今回も、現状の怖さが身に沁みる内容でした。まずは、この憲法リテラシーを多くの方に観ていただける様、自分にできることをやります。
け~たん
緊急事態について、分かりやすく紐解いていただいたので、かなり理解が進んだと思う。現行憲法に入っていないのは正解だと思った。
ドイツの事例など、痛い過去を持つ国の取り組みは大変参考になりました。緊急事態を想定して時代の要請に対応しつつも、憲法の根幹が損なわれることがないよう、しっかり対策をビルトインさせていました。
それに比べ、日本の議論の薄っぺらさが嘆かわしいです。かつて報道ステーションで活躍された古舘伊知郎さんの鋭い切り込みは、そのレトロ感が懐かしい一方、そうした問題意識が今の新聞やテレビに不在なのが、これまた嘆かわしく思いました。
ならば、お世話になっているこの「憲法リテラシー」も含め、自分たちで学んでいく必要を強く感じます。家族や友人にも「このままではまずい」と語りかけ、問題意識をどんどん共有していきたい。時間はありません。急がなくては!
Koichi IITAKE
バブル崩壊後30年、日本はリストラ、コストカット、リエンジニアリング等やりました。
銀杏並木伐採問題、国立科学博物館「#地球を守れ」活動。新聞、ネットで驚かされる。人間らしさ、暮らしの豊かさはすっかり捨て去られしまう、いろんな情報を摂取しています。
上流社会、上級国民の生存戦略は大きくこの30年に変革したと思う。地域の解体、東京一極集中、コロナ禍の公共圏の破壊を加速して日本全土がいまあるように思う。
小学生の子供達に将来の夢、(男子)「将来何になりたいか」と聞くと「会社員」だそうです。野球、やサッカーてはないんです。中学になれば男女ともトップは「会社員」だそうです。 気持ち悪いです。あこがれがないんですね。
目の前のゴールに最短距離で近づく教育か今の学校教育ではないのかと思います。 物質的自然の中に住んで自分の肉体との働きが会社員という思いの個人なのだ、自己の為にする匂いでふるまう、日本は滅びそうです。 自民党改憲案が今日に及んでくるのは、さびしいかぎりです。勝手に生まれて死ぬわけで 憲法9条を改憲などと驚かされる。 素晴らしい何が消える。 わからなくてとても難しい問題です。 ありがとうございました。
よしさん、いつもありがとうございます。
国民の基本権を何とか抑えようとする日本の緊急事態条項に対し、かつての苦い経験から、基本権を制限するのではなく、事態に対応するためだけに、通常の権限の範囲を最低限度越えることを規定するボン基本法。緊迫事態において一般市民をどう守るかを議論せず、とにかくミサイルで撃ち返す議論だけしている日本。為政者の考え方が全く逆で、日本はならず者に牛耳られている国だという思いを新たにしました。
私たちは憲法に守られています。その憲法が壊されようとしている今、憲法に守られている権利・自由を実践し、何を享受してきたのかを明確に理解しなくてはいけないと思います。自分の行為が、日本国憲法の三大原則に、中でも基本的人権の何に相当するのかを意識して、日頃から行動し、意見を発信していこうと思います。私が与えられる影響は僅かであっても、憲法改正を阻止する力になるよう働きかけようと思います。
その為にはやっぱり、私が学ばなくてはならない。「いいや、あなた達は知っていた」が鋭く指摘するように、知る機会を与えられた人の責任だと思います。
ありがとうございました。
古舘伊知郎さんと長谷川恭男さんののVTRが見られて良かったです。 権力の集中についても前回まで同様、縛りの向きが逆さまで、よっぽど気をつけて運用しなければならないと思いましたが、今の政権が決定していく現状に頭を抱えてしまいます。反対の声をとにかく上げていくしかない。
毎回、映像や文献の内容、使うタイミングがとても見やすい構成で、理解が追いつくように感じられてありがたいです。次回も濃い内容に期待しています。
大沼
よしさん、今日もありがとうございました。
緊急事態条項。これまでの回でも色々な危機について怖さを感じていましたが、今日は特に改めてこれからどうなっていくのか不安になりました。
最近、高校時代に読んだ本はほぼ全て忘れていることに気付いたのですが、アウシュビッツについての映像を見て(最初の少しだけ)、家にあった「アウシュビッツと私」ほかアウシュビッツ関連の本をいくつか読んだことを思い出しました。小学生の頃、沖縄戦の写真を見たときと同じように、恐怖と衝撃がしばらく抜けなかったことも思い出しました。そんな悪夢のような時代に日本がまた突っ込んでいくのではないかと、現在の状況に暗澹たる気持ちです。
日本が、日本国憲法という最も先進的な憲法のひとつであった憲法を戴きながら、再びファシズムの道を進むことになったのは、永久条項を明確に規定せず、人々がそのことを認識できず、永久に変えてはいけない部分を根こそぎ変更され、それを許したことが原因です、と後世の人々に総括されそうだな、と今日のLIVEで思いました。
よしさん、ありがとうございました。お疲れ様でした。
講義の時間の「謝罪」の前までの間、非道な「解釈改憲」を推し進めた人々に対して怒りを感じていましたが、最後のワイツゼッカーの言葉で、解釈改憲が進行していた当時、十分に行動しなかった自らの不徳を恥じました。今、地球上で起きている全てのことに、もっと意識的に行動していきたいと改めて思わせてもらいました。
け~たん
どうすればもっとこの講座をいろいろな人に見てもらうことができるでしょうか?日本人はあまりに自分たちの過去、現在に無関心でありすぎると思いました(私も含めて)。無関心が今の日本を作り出したと思うので、まずは関心を持つことが大事だと思いました。
2014年、2015年あの国会の様子を覚えています。とんでもない法案が通ってしまったと震えました。
日本が終わったこのときから、私たちは暴走を傍観するのか、暴走を止めるために何ができるのか、考え、行動するときが始まってしまったのでしょう(憲法を遵守していれば必要なかった)。ワイツゼッカー大統領の演説、素晴らしいですね。人間は知性をどこへ置いてきてしまったのか。
オオヌマ
日常的に「謝罪」は見かけるけれど、じぶんのまわりにある「謝罪」に真剣さを感じることがあまりない、と思う。
謝罪は相手があることなのに対話をせず、じぶん勝手な解釈で謝罪をしていることもあるし、謝罪はしても、中身の伴わないものだったり。
そもそも空気を読むこと、忖度することが是とされているので、日常的に対話が重要視されていない。 国としての謝罪と、罪と責任のお話を聞いていて、そんなことを感じました。
安保法制採決のあの日から私たちは憲法違反の国で生きている。久しぶりに強行採決の動画を見てあの日感じた日本終わったという絶望感がよみがえった。再認識すると苦しいけれど憲法と国が破壊されるのをこの10年目の当たりにするという貴重な経験を私たちはしているのかも知れない。
「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となる」ドイツ ワイツゼッカー元首相の言葉はまさに日本国と日本国民を総括するような言葉。目を開いていたいと思う。
今日もたくさんの気付きに感謝します。
Y
自民党改憲案は国防、自衛という受け入れやすい言葉で国民をごまかす意図が明確にあると思います。軍隊という言葉に抵抗があるとしても、国防や自衛であれば抵抗を感じる人は多くないでしょう。国防や自衛のためには武器を持つ軍隊が必要であることに気づく人ばかりではない、そこを狙って作成された文言なのだと感じます。
緊急事態条項を盛り込むことで総理大臣と閣議が国会と同等の力を持ち、国防軍のトップを総理大臣が務めるのであれば軍事的独裁国家が完成します。文民統制を破壊し、専守防衛を捨ててしまう、絶対に許してはいけない事態です。
菅義偉や岸田文雄が制服で戦闘機や戦車に乗って喜ぶ姿は、日本が文民統制の意味を知らず軍事国家を目指す愚かな国であることを世界に発信していると気づかなければなりません。
国会の議席は改憲勢力が過半数を超えており、「国会内は楽勝で改憲が通ってしまう、あとは草の根しか残されていない」と語る政治家がいます。安保法案に反対する市民が2015年8月30日に国会前を埋めた草の根の力が生きていることを信て行動しなければならない、2015年を日本が死んだ年にしてはいけないと思う2時間でした。
杉下 麗
よしさん、今日もありがとうございました。
謝罪と軍隊、とても重い内容でした。いつも思うのですが、世界の平和と全ての人の幸せを祈る願うと多くの人が言うのに、その実現のために人間が過去どんな経験をしてどんな行動を起こして何を実現して今どのような状況か、現在の問題はいかに解決されるべきか、という過程を思考の順序を理解していないと思われる場面をよく見ます。
今日の講義で、戦争は違憲→自衛権とは→国連決議は?というような流れを理解していたら、それとは違う動きに対しておかしい、認められない、という意見をきちんと自分の中で持つことができる、ということを知りました。はっきり明確に曖昧なことはなく今の状況を認識することができると思いました。
それならどうして改憲について戦争についていろんな話が出てきて首を傾げる考えが湧き出てくるのか、と思いました。よしさんのお話を聴きながら、やはり、今政権による国の重要なポストの人事権の掌握とメディアの懐柔が10年という短期間で急速に国のシステムを破壊し、人々の思考にも大きな影響を与えてきたんだと思いました。
人事権の掌握は政権への忖度を産み、政権の意向に反する人や政策を退け、閣議決定で何でも強硬に決めてしまい、国会を無力化しました。一方、メディアの懐柔は、本来、憲法の解釈などについて自民党でさえ慎重さを持っていたものが、政権に都合の悪いものをを国民に伝えなくなり、国民は今国は何をしようとしているのか、何が問題なのか何もわからなくなり、正しい批判や問題意識をもてない状況に追い込まれました。
謝罪について。私は長くこの問題に関心を持っていました。高校の時にポーランドとドイツの教科書についての記事を読んだことがありました。詳細は忘れましたが、過去の歴史を同内容の教科書で教えているというものでした。当時どうして日本はできないのかと思ったものでした。また、米国留学の際に、韓国人の友人に過去の戦争について日本人の無頓着さを問われ、日本人は近現代史を学校であまり学ばないこと、自分自身はとても申し訳なく思ってることを伝えて謝罪したことがありました。よしさんがおっしゃる通り、信頼のないところにいくつもの謝罪の言葉があっても謝罪の気持ちは相手に伝わることはないし、新たな希望のもてる関係には辿り着かないんだと思いました。世界の信頼を得るために、日本の誠実な戦争の総括は、今からでもどうしても必要だと私も思いました。
人の成長は、考えて行動して失敗して反省してを繰り返しながら他者との交流を通して意見の一致点を探しつつ共に生きていく中にあると思います。国も同じと思います。
戦争というものが今まで生きてきて今一番近くに来ているように思います。息子をもつ母として、軍隊にとられるなど死んでも阻止したい気持ちです。 よしさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。
ayu
本日もありがとうございました。このシリーズもいよいよ残り1回となりましたがよろしくお願いいたします。
現行憲法と、改正案の違いを並べての説明が、特にわかりやすく、大変勉強になりました。 ワイツゼッカー大統領の言葉は、本当に重いですが、素晴らしく是非全文を読んでみたいてす。
りりあ
注:この回のアンケートにエラーがありました。「内容の深度についてはどう思われましたか?」という問いに5段階で回答して頂くはずでしたが、選択肢が「浅過ぎる」と「深過ぎる」の二つしか表示されてませんでした
。内容の深度について、深過ぎるにチェックを入れましたが、過ぎるといことはなかったと思います。多くの人にとって、ポイントを衝いた内容だったのではないでしょうか。
テーマを決めて資料を作成して頂いて、学びの場を得られたことに感謝しています。また機会を作ってくださることを切に希望します。
すみません、設問のエラーでした
。内容の深度についての選択が浅すぎると深すぎるの二択しかなくて困りました。
ちゃんと理解できますが、自分の頭に浸透させるのには何回か見ないとダメです。(私の頭の問題)
すみません、設問のエラーでした
。第1回に引き続き参加させていただきました。内容がとても深いので理解するのが大変でしたが、なんとか最後まで参加することができました。ありがとうございました。そして、本当にお疲れさまでした!
第2シリーズもありがとうございました。2回目ですが、ずっと興味が持続し、危機感がさらに高まりました。
いかに若い人たちに知って理解してもらうかについて、若い人たちの意見を訊きたいと切実に思いました。「意見を言ってくれそうな若者に10回の内の1(もしくは複数)回受講してもらい、この話を広めるためのアイデアを出す」というアルバイトをしてもらうというのはいかがでしょうか?
本当は無償で参加して欲しいけれど、今の若者は本当に忙しいので、アルバイトと言ってあげた方が安心して熱心に参加できると思います。今回の憲法リテラシーの参加者の多くは経済的に余裕がある中高年という印象なので、バイト代の寄付を募ったら出してもらえる気がしますし、参加者一人につき意見を言ってくれそうな若者一人位は推薦できそうにも思います。
け〜たん
なるほど。参考にさせて頂きます。
山本さんが、もう遅すぎ、と思われるなら、仰った通りの教育的見地から、憲法議論は人まずおいて、まずは親達の世代に、現行資本主義の限界(と言うか、民主主義の中での資本主義の限界)の分析とか、その哲学的背景、と言った視点から、我々大人達が進めてきた価値観が結局世の中をグチャグチャにしている現状を素直に伝えながら、政治システムや憲法議論をする下地を醸成する。資本論を読めと言っても私たちも理解出来ないのだけど、Super商品としての貨幣が人間より力を持ってしまったのは事実だし、経済価値を追う事が常に正当化され、その呪縛が故に環境問題を優先出来ない、この成長主義、経済的価値最大化の希求を言い訳に日々の行動を変えようとしない大人達に、まず私達はここから脱却する必要があるのか否か(出来るのか否か)の議論をきちんとして自分自身を自覚した上で、その大人達が真剣に子供達と会話すべき、と思える様な「自立」を説いて継承しないと、いつまで経っても憲法を自らの自由や権利を守る法として尊重する重要性を心に刻める国民が揃う国にならないのでは。
萩原伸一
よしさん、今日もありがとうございました。 憲法リテラシー最終回。
憲法制定権力についてでした。 2015年『安全保障関連法案』が強行採決された時、生まれてきて最大の衝撃を受けたことを思い出しました。 「憲法の根本原理は変更することはできなく、自民党改憲草案を元にした憲法改正は改正の範囲に無く、新しい体制と捉えられるため革命にあたる。」 「強行採決から10年かけて不恰好な形の革命をずるずると行い、憲法改正ではっきり形作ろうとしている。」
当時の強行採決の驚きと今日のよしさんのお話が繋がりました。
憲法リテラシー全体を振り返って、今考えることは、憲法や歴史について、過去の積み重ねられた知の蓄積が、個人でも国でもごっそり抜け落ちている、そのことが最先端の憲法と言われるワイマール憲法や日本国憲法下においてうまく機能しなくなる結果を招いたのではないかと思いました。
個人でも国でも、過去の知の蓄積について学び維持し進歩を促し全て活かし切ることはとても難しいと思いました。教育はそういう意味で何より大切ですが、その教育が脅かされれば、簡単に今の日本のようにすっかり抜け落ちてしまう。時代が下れば個人の全体の学ぶべき知の蓄積は増え続け、それを全ての人が獲得していくのはある意味不可能ではないかと思いました。それならどうするのか、今回の憲法リテラシーの学びを踏まえてまたさらに考えたいと思いました。 よしさん、長期企画お疲れ様でした。ありがとうございました。
※なお、内容の深度はちょうどいいです。
すみません、設問のエラーでした
。基礎がない私には今シリーズも難しくて、追いかけるのに精一杯で身についたと言えるところにはまだいけていないけれど、参加したからこそ得たもの充分過ぎるほどありました。
最終回ではこれまで学習してきた伏線回収をできたようにすっきりと腹の一箇所におさまりまったような爽快感がありました。
たくさんの貴重な資料と知識を授けてくださって、それに費やしてくださってお時間に感謝します。
若い人を巻き込むという試みをしてはみたけれど、私自身が精一杯で伴走してあげることができず巻き込みは失敗。彼らが暮らす国のことだし彼らの未来のことだと思うので、諦めたらそこで終わってしまうからなんとか、と思うけれど難しいと痛感しました。
Xは見てもいい気分にならないことの方が多いので遠ざかりたくなるばかり。 他の手段を持てるならばどんなことがあるだろうかと思うけれど、もう時間が足りないような気がして残念な気持ちです。
爽快感と絶望感とが入り混じった悩ましい時間でした。 ありがとうございました。
法学自体を専攻=大学でしてないので、なんらかグループ分けして 2週間に一回なら 一週ごとに専攻した人たちが、専攻していない人たちと理解を助ける意味でのブレーンストーミング的な話し合う場を設けても良いと思う。まあ、カメラを通さず声だけでのやりとりでも良いと思います。
中高生向けは、どういう形にせよやった方が良いかなと思います。自分なんかは、社会の時間にちょろっといわゆる受験対策程度にしか学んでいないので。
最後に教育のことをお話しされていましたが、今の日本における様々な問題を考えると、どうしても教育に行きつきます。
人権問題、いじめ、政治に対する無関心、環境問題、自殺などなど…
権力に対する依存は政治を腐らせます。 経団連など財界から天上がり的な方法で政策審議会などに参加し、自分らの利益になる様な法律を通すことが常套化し、利権政治は強固になるばかりです。
報道機関もそのことをほぼ問題視せず、政府を監視する役割を担いません。 そして政府を批判しないことが良いことだと思い込まされている。 教育やメディアを通して。
選挙そのものも機能を果たさなくなっています。 これは小選挙区制や供託金など、選挙制度の影響もありますが、それよりも大きいのが教育の問題だと思います。権力者に従うよう求められる今の日本教育では選挙で日本の未来を民主主義的方向に変えていくのは極めて難しいのではないでしょうか?
何とかして日本の教育を変えたいと思っています。
吉野 俊行
漠然としていたことが明確になっていくとても有意義な時間でした。感謝します。
ここで得た知識をどうしたら上手く伝えることが出来るのかが今後の重要課題です。
思い返せば安保法制の強行採決の時も周囲の日本人はまったく関心がなく、危機を訴えてもウザそうだったり、反対デモ?迷惑なんだけど、、みたいな反応でした。その頃から感じていた終わった感はもう何をしても無駄、、という諦めの気持ちになっていました。でももう本当に後がないので、最後にひとりでも、ふたりでも伝わるように足掻いてみようと思います。
豪州では先週国民選挙があり、改憲ありきのYesキャンペーンに負けず国民はNoを突きつけました。 18歳になった息子の仲間達も何ヶ月も前からこの選挙にどう答えを出すべきか語り合い、真剣に向き合っており、Yesの問題点を徹底的に調べていました。 まさに民度の違いを見せつけられた国民選挙でした。
憲法停止状態にも気付いていない日本での国民選挙は考えるだけでも絶望的になりますが、それでも諦めないという目標が出来ました。 本当にありがとうございました。
自民党は憲法の下にあって憲法を順守する義務を負うはずですが、自らを憲法制定権力者にするべく長年かけて着々と手を打ってきたことがわかります。内閣法制局長官に安倍晋三の意に叶う人間をあてたこと、これを止められなかったことが大きいと思います。
国会の審議を経ず閣議で好き放題の決定を重ねる政権をマスコミが批判しないことの罪は大きく、特に国会中継さえ放送しないNHKは公共放送の意義を失っているでしょう。
すべては政権を批判せず、マスコミを批判せず、選挙に行かず、声を上げることをしない国民に原因があるとしても、自民党による改憲を止める努力を続けたいと思っています。
憲法リテラシーを通じて持てる知識と経験を惜しみなく教示していただいたことに深く感謝しています。次のシリーズにも参加希望です。
深度は浅すぎるか深すぎるかの二者択一であったため、深すぎるに入れましたが、この2回目くらいでお願いしたいです。理解する努力は参加する側の義務だと思いますので。
首の皮一枚でも自民党改憲を止めるチャンスが残っていることを信じています。
杉下 麗
長い間憲法のお話をありがとうございました。
内容の深さにつきましては、私は面白いと思うのでどんどん知りたいと思いますが、一般の人がはたしてここ迄知る必要があるのか?と言えば疑問があります。 簡単な問題では無いので、有権者や学生に一言で説明するのは難しいと思いますが、一般の人間は解り易いものに跳び付きがちです。 そこの矛盾を解決するには、「5分以内の動画を一問一答で答えて沢山作って発信する」のはいかがでしょうか? 一般人用ともっと知りたい人用に分ければいいと考えます。 御検討よろしくお願い致します。 次の勉強会も愉しみにしています。
翔空
ありがとうございました。
もとより「憲法改正」議論があることは知っていましたし、感覚的に反対の気持ちでいましたが、それがどれほど薄っぺらいものだったか思い知りました。このイベントのおかげで、不十分ながらも”憲法”が私たちにとってどんな意味を持つのかを知り、自民党の改憲草案の中身を理解でき、自分が何に反対したいのかを具体的に表明できる程度には”進化”できたと思います。
一方で、知れば知るほど今の世の中の流れに恐怖が増します。それでも、諦めたくない。私がそうであったように、多くの人が知りたいと思っているでしょうし、知れば自分の意見をしっかり決められると信じています。
参加させていただけたこと、本当にありがとうございました。感謝しています。
以下、希望。
(ここでご縁を頂けた皆さんと、継続的につながり続けることはできないでしょうか。)
以下、アンケートとは別の独り言。
(実は、感謝は、奨学金を負担してくださっていた”見知らぬ誰か”様にもお伝えしたいです。その方のご厚意や熱意を感じながら参加させていただけたのは、格別な体験でした。支えられて存在できた感覚とでもいうのか。次回があるなら、今度は私が誰かの支えになれないものかと思っており、奨学金の出資者にならせていただきたいです。)
(毎回のBGMがとても好きでした。 あとは、News Letter のバックナンバー、ブログ、片っ端から時間の許す限り読んで、その度に感情を揺さぶられ、涙腺を刺激され、放心状態のようになりました。日曜日の午後には、しばらく”よしログさんロス”状態になりそうです。
つい先日の、誤送信だったのでしょうか、ハノイに関して。na0-ユーモレスク、大好きです。とっても暖かい・・・。昭和歌謡ロック全集、すごッ! )
継続的なつながりを希望されるなら、チャットに使っているMS Teams のCommunities をそのまま置いておきましょうか?
先日皆さんが受け取った、憲法になんの関係もないハノイの動画は誤送信でした
上記で「理解が不十分だと思うので続けて憲法について勉強したい」「憲法の中で、あまり触れなかった統治について勉強したい」と答えたのは、要は憲法問題に引き続き関心を寄せ、改悪を阻止する手立てを考えたいということです。
よしさん、今日も大切な事を教えて頂き、ありがとうございました。
憲法を考える事は、生き方を考える事だと思います。大きな歴史の流れの中に、小さな自分が今生きているのだなと。
自分の力の大きさに気付く事は、小さな自分の革命なのではないか。一生石を運ぶだけの奴隷人生は嫌だと気付いたのと同じ事が、多くの人にも起こると信じたいです。人間が人間らしく生きるとは何なのかを考え、どうすれば人はそれに気付くのかを試行錯誤していきます。私の命をどう使うかは私の自由です。
仮に憲法改正を阻止できたとして、その先にあるのはどんな社会か。憲法とは何かを理解し、守ろうと努力する社会しか、そこにはあり得ないのではないか。そうでなければ、いつまでも憲法改悪・人類の歩みに逆行する劣悪憲法制定の前夜なのではないか。
だから、よしさんの憲法リテラシープロジェクトは重要と思います。私にはまだ学び切れていないことが沢山あります。講義を見直し、繰り返し考えて、自分に染み込ませていこうと思います。
今後ともご指導、宜しくお願いいたします。
Koichi IITAKE
今後の続編のトピックとして、人権や平和に興味があります。平和といったのは、軍事力を持ちない問題解決で、憲法における統治、政治学や歴史いずれもかかわることなのかもしれません。
録画を見直して前回の軍隊に関して疑問がありました。戦争になったときに中立でいることにはどのような意味があるのでしょうか。「集団安全保障」はみんなで戦争を開始した国を非難するというものでしたし、全員が集団安全保障体制にいることが前提となっていました。より多くの国がその体制に加わるのが良いのか、その外にも誰かいた方が良いのか、理解できませんでした。「集団的自衛権」は第三者であっても巻き込まれるという、争いを収める効果は期待できないことは理解しました。戦争を起こさないためにできること、起こったときにできることをもう少し知りたいと思いました。
噛みごたえのあるシリーズをありがとうございました。ライブの後ほどなく録画をシェアしてくださっていたので,キャッチアップしながら続けて参加することができました。資料もどれも簡潔で理解しやすく、もっと広い人(特に若い人)に見てもらえたらといつも思います。
現在の日本の状況を分析して「詰んでいる」と表現されていたのには全く同感です。教育をコントロールされているからです。 午後もよろしくお願いします。
近代国家はそれぞれに一人の人間としての権利を持つ個人の集まりでできている。それぞれに名前があり、同じだけ尊重される。国家が神のものであったり、「朕は国家なり」であったりした時代には、憲法は必要なかったけど、近代国家において憲法は、個人が集まって作る国家の、いわば設立趣意書として作られてきたと思う。憲法リテラシーではそのような歴史的な経緯をよく知ることができたし、なぜ憲法が国家に無限の権力を与えないものとして機能すべきものであるかも、自分なりに考える良い機会となった。
もし改憲するのであれば、ドイツのような「戦う民主主義」の考え方に基づく、例えば憲法体制の自殺を禁止する条文を新設する等の方向であるべき、と考える。戦争はしません、と謳っている日本国憲法の改定は、民主主義の進歩と発展に寄与する形でのみ意義がある。そのような議論が一般的になった時こそ「不磨の大典」という日本国憲法への誹りが当を得たものになるだろう。現在の、同調圧力と忖度と経済的困窮の席巻する、資本主義の不条理を煮詰めたような日本社会、また、それに輪をかけて末期症状のような政官財界の腐敗っぷりでは、日本国における健康な細胞はもう一部だけで、あとは治癒や治療不可であるようにも見えるけど。
でも国民は何でもできるはず。その権利を自ら捨てるべきではない。
よしさん、講義有難うございました。資料を見返して、復習もしたいと思います。
Tips
憲法リテラシーの作成には膨大な時間と費用がかかっています。参加して頂けるのが一番の望みですが、参加は出来なくても趣旨には賛同するという方にも下のチップ・ボタンから支援して頂けたら、とても助かります。
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