LIVE 28「権威と権力」レビュー

案内

最近の日本の政治状況を語る時、全体主義や独裁主義あるいは民主主義という言葉を日常的に使いますが、これらの概念におそらく日本人全体に共通の理解はないのではないかと思ってます。そういう教育も単語を教える以上のことはやっていないので、共通の理解などあるわけもないのでしょう。このような○○主義を正確に理解するために、権威と権力というファクターは、一つの有効な観点を与えてくれます。

岩波新書に同名の”なだいなだ”さんの名著がありますが、このYoshilog Live 28は、なだいなださんの著書とは直接関係ありません。しかし、なだいなださんは、数少ない日本の知性、日本の良心であり、60年代、70年代の若者にとっては暗闇の灯台のような人の一人でした。機会があれば『権威と権力』を読まれることお勧めします。

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レビュー

世の中を根本から考え直す際には、やっぱり理論的な背景、歴史的な経緯を知っていることが大きな武器になりますね。古典を読むことは大切。権威主義から逃れることは、一生のテーマになりそうです。

私にはまだまだ咀嚼が必要な内容でした。今の時点では疑問や感想、意見などを語ることが難しいと感じました。時々自分の感じている事や感覚として持っている事が、周囲や社会によって見せられているのではないかと云う話をすることがあります。そういったときに感じるものの中には今日の話と深くつながりのあるものが存在しているような気持にもなりました。また、あらためてよく調べたり考えたりしてみたいと思います。ありがとうございました。

最初の部分は移動中であまり集中して聞けなかったので、後ほど録画で再度聞きたいと思いますが、政治と経済の関係、リベラル等のざっくりとした説明とてもわかりやすかったです。 最後の、自分の考えと思っていることが、本当に自らの考えなのか、環境等による刷り込みによるものではないのか、という話、以前も何かで読んたことのある話でしたが、すっかり忘れていました。改めて、自分自身の考えを疑う、客観的に見てみるという観点を忘れずにいたいと思いました。

権威主義、全体主義、自由主義、ネオリベラリズム等々、言葉としてはよく聞くものであっても曖昧な概念しか持っておらず、ちゃんと勉強したいなとずっと思っていたところへこうした形で講義していただけてありがたかったです。 最近、日本という国が全体主義体制に向かっている気がしていてとても不安だったのです。現在は権威主義体制であることが理解できました。 日本という国とその構成員が、権威主義的パーソナリティが強いということがわかりました。社会の最先端にいる最もinnovativeであるはずの人たちですら、非常に権威主義的であるということなのですね。 自分の中にもあるに違いない権威主義的な部分をチェックしていく上で、また、これからの日本社会(ひいては世界全体)がどこへ動いているかを自分で見極める上で、今回学んだことは強力な武器になると思います。ありがとうございました。

●上位の視点を知ることにより一気に変化や効果が現れるというのではないが、ある一手から盤面ががらっと変わるように感じさせる視点、大切な内容でした。

● 積極的に悪を成そうとしなくても誤謬は生じる。私も含めたすべての人の頭の上には煙幕がかかっているようで誤謬がいつも潜んでいる。 一見善良に見え、また知識も豊富であっても煙幕が濃厚で悪に向かいやすいというようなことも起こる。煙幕、誤謬に気づいたら自覚して軽減するのが人の生き方、課題なのだろうと思う。

● 煙幕には人を疲弊させ、自分の考えではない他人の考えや抑圧的なタスク、意識がかなり混ざっており、殆どが自分の意識ではないものである。

まずそれが見えていないと自分の感情、思考、意思の精査、訂正が難しい。それにプラスして体系的な知識、今回の講座内容のようなことを把握していないと手はつけにくい。言語化、意識化しにくい。

こういったことは考えるのも面倒でしんどいので権威主義に流れる方が安心、安全に感じるのだと思う。

今回のテーマも大変興味深く学びになりました。権威主義的パーソナリティについて初めて知りましたが、ほとんどの日本人はまさにそうなのではないかと思いました。

 Yoshiさん、今日もありがとうございました。まず、独裁体制について間違った認識をしていたことがわかり、とても勉強になりました。独裁体制/非民主主義体制の中に全体主義体制と権威主義体制があり、ファシズムは全体主義体制に含まれて、ナチズムはファシズムに含まれる、ということです。そして、日本は後者の権威主義体制に類似しており、その価値観は与党も野党もなく多数の日本人に通底している、ということを理解しました。この理解が欠けていると、今後の目指すべき方向にどういった方法で向かっていかなくてはならないのか焦点がぶれると思いました。

 権威主義的価値観は、私たちの生活に染みわたっていて、家庭でも学校でも職場でもあらゆるところに存在すると思います。権威主義的パーソナリティというのは自分の内側からでる自由な考え方を無視して、「硬直化した思考により強者や権威を無批判に受け入れ、少数派を憎む社会的性格」と学びました。

 私は、小さい頃から、母親に○○さんに△△してもらったから、お礼を言いなさい、と言われるのがとても嫌で、でも、どうして嫌なのか理解できないでいました。大人になってから、同じことを言う母親に、自分がお礼を言いたいと思ったら言うから強制しないで、と言った覚えがあります。今考えれば、いくら子供でも、お礼とは感謝の気持ちで、感謝の気持ちは自分の中から出てくるもので、それを待たないで表面的な感謝の言葉を他の誰かから言われて言わなくてはならないということが嫌でしょうがなかったんだと思います。ほかに、子どもが少し通った幼稚園で、朝の挨拶の強制が目に余り、抗議したことがありました。

 自分で思ったり考えたりすることを待たない、許さない、強者や権威に従うことを受けいれる、という無意識の価値観の強制を私達日本人は子供のころから受け続けてきてるのではないかと思いました。そして、その強制され続けた価値観がいつの間にか自分の価値観として自分でも認識してしまっている、ということが、日本における権威主義的パーソナリティの形成に一役かっていると思いました。

 今日のお話のような概念をもって、日々物事を考えるのと、そうでないのとでは、大きく隔たりがあり、自分の思考回路が修正された気分です。このような学びが多くの人の共通の理解として広まることを願ってやみません。

Yoshiさん、今夜もお疲れ様でした。ありがとうございました。

今も尚日本の権威主義的社会の態度にクタクタになり疲弊しつつある。神風を吹かそう精神で怖がらせないで欲しいと思っている。

日本のような国、自由がまさに天から降ったような気分になれる。まさにここでは無いところで幸せに生きていられたかどうかも、、、

精神衛生上的にも、日本は居心地が悪い。

普段何気なく使っている言葉でも改めて定義し直すと全く別の世界が見えて来ます。この積み重ねが知性を育て、稚拙で暴力的な言論を超えていければいいなと感じました。

本日も、学びをありがとうございます!

「権威と権力」 今までの勘違いも含め、理解できました!

「パワー」や「オーソリティ」はマイナスイメージが少ないのに、「権威」や「権力」というと、なぜかマイナスイメージになってしまいます。 「権」という字がマイナスの意味を付加するのかしら?(後で、調べてみようと思います。)

今日のLiveを聴いていて、日本の危うさをますます感じました。

・権威主義的になっているのではないか

・民主主義、個人主義の意味を取り違えてないか

・降ってきた自由の意味を勘違いしていないか

私を含めた全日本人に聴いてほしい内容でした。

権威主義と民主主義、全体主義と個人主義について・・・

これらについて、日本の義務教育で教えていないのは、問題だと思います。

自由を得るには責任と孤独が必要であること、「日本の思想」内にあった憲法第12条に関する記載の内容を思い出しました。

日本の教育で、自由は責任があり、努力をして守るものだということをしっかりと教えてほしいと思いました。

また、私には子供がいませんが、子供を持つ大人は、しっかりと子供に伝えてほしいと思いました。

日本語で、「個人主義」「自由主義」も、利己主義・身勝手・他人のことを考えないこと と、権威と権力同様、悪いイメージがある気がします。 また、変に「個人主義」「自由主義」を間違った使い方で主張する人も見かけます。

このような勘違いや間違いをなくすためにも、世の中を正しい視線で考えるためにも、学校や家庭で正しい意味を子供達に伝えてほしいです。 (遅くに知った、私が偉そうに言えることではありませんが。。。)

日本国憲法が、あの当時の民主主義思想の理想を取り入れた憲法であると、以前何かで知りました。

今の自民党政権下だからか、日本国憲法の良さをとても感じます。

Twitterで、今の憲法で不便を感じないのであれば、変える必要がないとの投稿を見ました。「まさにその通り!」と、大きく頷きました。

国民は何の不便も感じないのに、自民党には不便を感じるんですね。

国民主権・基本的人権の尊重・平和主義が基本原理の現日本国憲法は、現政権には不都合なんでしょう。

今の憲法は、権力から国民を守っていますから。

ネオリベが主流になってきている危なさを今の日本では感じます。
それも、政府が中抜き用のお金を貢いでいて、自由競争はないでしょう。
規制を最小化して、税金という貢ぎものを回すなんて、水戸黄門の代官も真っ青な悪事だと思います。

日本から「自由」が奪われつつあると感じています。
今の日本は、じわじわと独裁体制が染み込んできているんだなと、権威主義体制の説明を聞いて、確信を持ちました。
以前、会社で
「今、戦争の前の空気を感じる。近い将来、前みたいに日本が国連を脱退し、戦争を始めそうな気がする。」
と、いうと
「そんなバカをすることはないやろう」と、反論してくる人が多かったです。
特に、男性に多い気がします。
これも、自由が降って湧いてきたもののように感じ、政治に対し興味を持たず、今の政府が戦争を始めるはずがないとたかを括っている人が多いからで、平和ぼけのひとつなのかなと感じています。
私の感度が異常なのか、周りの人の感度が鈍いのか、どっちなんだろう?と、思うこともありますが、私は私の思考・感覚を信じています。

私の中でもまだ、まとまっていないため、バタバタとした感想となりました💦
今日も学びをありがとうございました
次回以降も、よろしくお願いいたします。
Yoshilog Liveは、老若男女、全ての人に聴いてほしいです。

こういう人間の内面や行動パターンに関する事を知ることは興味深いけれどしんどいです。

追伸 ヨシさんの顔が見えた方が内容がよく解りましたし、親しみがわくので良かったです。

クマコちゃんの鈴の音が聞こえたので会いたかったです。

ヨシさんの表情が柔らかくなったのはクマコちゃんのお陰かな?

お元気そうで良かった。😊

■感想

 全体主義や民主主義などの単語について、これまで極めて曖昧な理解しかありませんでしたが、今回分かりやすく解説していただいたおかげで、それぞれの特徴や違いについて頭の中を整理することができました。今後、様々な場面でこれらの単語を見聞きした場合に、単語の正しい理解に基づいて、より正確に発信者の主張や意図を理解することができるようになると思います。

 また、野党支持者や市民運動を行っている人達の中にも権威主義的パーソナリティを垣間見るというお話が印象的でした。与党や変革を望まない人々が権威でもって変革を阻止しようとすることに対して、変革を起こそうとする側もまた権威主義的な考え方で対抗しようとする状況では建設的な議論は難しいのではないかと感じました。日本人が何らかの主張を通そうとする際に最もありがちなのが、論理的な合理性とは別のところで権威によって主張を押し通す、もしくは周囲が忖度する、と言うケースだと感じていますが、そこから脱却しない限り本当に社会を変革することは難しいのではないかと思いました。

 少し第三者的な感想となってしまいましたが、日本社会の構成員として、今回のお話を実際に自らの思考や行動に落とし込んでいかなければならないと感じており、まずは自分自身や自分の所属する会社やコミュニティが、社会的性格の側面からどういった特徴を持っているかを観察することから始めていこうと思います。

■質問

 自分の思考、感情、欲求などが本当の自分自身の感覚ではなく、自分の中に投影された社会的な価値観から出てきた可能性があるとのお話がありましたが、自分自身の本当の感覚と、社会的価値観に影響されて生じた感覚とを見分ける方法はあるのでしょうか。

自分では分かっているつもりでもあやふやだったところもあったりして、知識や理解の良い整理になりました。

権威主義体制というと、例えばかつての東南アジア諸国のような、リーダーが国の発展を至上命題として指導力を発揮するものという理解でしたが、いま日本を覆っているのは命題なき権威主義であると言えそうです。その場しのぎ、為政者の短期的な私的利益追求、国民や市民を食い物にして取り繕おうともしない。一言で言うと腐敗した王朝のようです。

仮に君主による専制を志向するとしても、それは啓蒙専制君主でなければならず、その人ひとりの人治による部分が大きくなるわけで、果たしてこれを誰かがやれるのか、というと、大きな疑問符がつくと言わざるを得ません。雑音がすごく多いはず。この点を手っ取り早く克服できるのは外国語による統治ということに、やっぱりなってしまうのだろうか。

今回もありがとうございました。

日本は形は民主主義だが権威主義であり、全体主義やファシズムにも容易に転びかねないというのは前から薄々とは感じていたが、とても整理された形で提示されたので、改めて理解が進んだ。自分も含め質問が1つも出なかったのは残念だが、強いて質問するとすれば、今後権威主義から全体主義やファシズムに進むのか、と言う点と、権威主義を振り払って民主主義、自由主義へ向かうことが果たして可能なのか、と言う2点である。後者には非常に私は悲観的である。

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