今月のライブは、『LIVE 66 対米追従と自主独立の系譜』というタイトルで行います。今月と言っても、実施日は来月の6月9日になります(2日から変更になってます)。
日本のアメリカ追従外交は、岸田首相の米議会演説で頂点を極めた感がありますが、その一方で対米自主路線を唱える声もSNSを見る限り、日増しに大きくなっているように見えます。このような二項対立はいつ始まったのでしょうか。
教科書的には、戦後直ぐのアメリカの対日占領政策は、日本の徹底的な非武装化と民主化が軸になっていたと説明されます。要するに、邪悪な日本とドイツを完全に弱体化して将来の脅威を排除するという政策です。勝者の論理としては当然でしょう。
ところが、1949年共産主義国家として中国が成立し、1950年朝鮮戦争が始まり、冷戦の時代に突入し、アメリカは、日本の非武装化とか民主化などと悠長なことは言ってられなくなります。そこで対日政策は180度転換しました。日本で「逆コース」と呼ばれる事象が次々に起こり始めます。これが、教科書的な説明です。
公職追放されていた政治家や官僚たちは第一線に復帰します。彼らはアメリカ支配を苦々しく思っていた、いわば反動勢力です。自主独立外交を祈念し、自主憲法成立を目指し、1955年保守合同によって自由民主党を結党します。
ここで、立ち止まって考えてみれば、妙なことに気づきます。今、対米追従を批判されている勢力というのは、結党以来、自主独立路線を歩んでいるはずだった自由民主党を中心とする勢力なのです。そして、現在、対米追従を批判し、自主独立を唱える勢力が、かつて革新と呼ばれていた層と重なります。
どこで、このねじれ現象が起きたのでしょう?SNS上では、①政治理論から、②政界裏話に、③陰謀論までが混然一体となって、しばしば熱い論争/炎上が展開しています。LIVE 66 では、このねじれを再考してみたいと思います。
実施日:2024年6月9日
実施時刻:午後1時ー3時
実施方法:Zoom
参加料:10ドル(コミュニティ・メンバーは無料)
参加方法:参加申込フォームに必要事項を記入する。
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