【Caitlin’s】感じるままに投票をすればいい。どうせこのショーは感情についてのものだから。

タイトル：Vote However You Feel; This Whole Show Is About Feelings Anyway
著者：Caitlin Johnstone
配信日：Nov 02, 2024
著作権：こちらをご覧ください。
原文の朗読：ここで聴くことが出来ます。

私がアメリカ人の投票について唯一持っている立場は、彼らが自分が良いと感じることをすればいい、ということです。なぜなら、アメリカの大統領選挙とはそういうものだからです。それは、国を自分たちでどうにかできるように感じさせるための感情的な「おしゃぶり」に過ぎません。これは感情だけの話なのです。

もしカマラ・ハリスに投票することで「ファシズムを阻止している」や「女性やマイノリティを守っている」あるいは「ガザでの停戦に貢献している」などと思え、それで気分が良くなるのなら、そうすればいい。それが投票の役割です。
もしドナルド・トランプに投票することで「体制に反抗している」「民主党の過ちに対する報いを与えている」や「戦争を終わらせている」などと感じ、それで気分が良くなるなら、どうぞそうしてください。この全ての茶番は、ただただ感情についてのものなのです。

もし第3党に投票することで、「選挙政治に答えがあるかもしれない」とか「資本主義、軍国主義、帝国主義の悪行に真正面から反対する人物が権力に近づくかもしれない」と思い、それで気分が良くなるなら、どうぞその票を投じてください。自分の「感じる部分」が喜ぶのであれば、何でもいいのです。

ただ、感情を満たすためのおしゃぶりに過ぎないことを見誤らないでください。実際、それ以外の何物でもありません。
どう投票しても、民主党が勝つのはほぼ半分の確率で、共和党が勝つのも同じく半分です。

どう投票しても、資本主義と富裕層支配の拡大する悪行によって、普通のアメリカ人の生活は悪化し続けるでしょう。

どう投票しても、アメリカの戦争機構は地球規模の帝国を維持するために、他国の人々に対して恐ろしい大規模軍事暴力を振るい続けるでしょう。

どう投票しても、利益を優先するシステムは、驚くべき速さで私たちの生態系を破壊し続けます。

どう投票しても、ロシアや中国との対立によって、近い将来、核戦争に発展しかねない瀬戸際外交が続くことが約束されています。

どう投票しても、グローバルサウスの人々は帝国の中心にいる西洋市民が安価なものを手に入れて満足し、従順でいるために搾取され続けるでしょう。

どう投票しても、アメリカは、経済制裁や封鎖、経済戦争を利用して、より弱い国々を従わせる手段をやめないでしょう。

支配者たちは、これらの悪行を終わらせる手段を私たちに決して与えません。なぜなら、それらの継続には多くの権力がかかっているからです。彼らが与えるのは、4年ごとに参加できる偽の儀式だけです。これにより、私たちがある程度、何かを制御しているように感じられるのです。

これから抜け出す方法を投票で得ることは決してできません。あなたを支配している寡頭勢力や帝国の管理者は、票を一つ書き込むことで彼らを打倒することを決して許さないでしょう。この社会病質者たちは、心からの善意で権力を私たちに渡すことなど絶対にありません。

彼らの支配が終わるのは、アメリカ帝国のプロジェクトが終わる時だけです。それは、彼らの制御を超えた外的要因、あるいは内的要因、もしくはその両方の組み合わせによってもたらされるでしょう。それは誰かが11月にどう投票したかによるものではなく、それが強制されたからこそ起こるのです。

この変化を強制するのを手助けすることができます。国の中に革命的な時代精神を育むために働くことで、あなたもその一助を担えます。政府やメディアが常に自分たちに嘘をついていること、国家や世界について教えられてきたことは全て誤りであること、そしてより良い世界は可能であることを、できるだけ多くの国民に知らせて目覚めさせることで、それができます。

嘘とプロパガンダは、帝国の権力構造を維持するために非常に重要な役割を果たしているため、それを崩す最も効果的な方法は真実と意識を広めることです。人々に、どのように騙され、虐げられ、奪われているのかを示してください。戦争や政府、メディア、国家、そして敵と指定された人々や、その背後にある搾取システムについての真実を教えてください。

それが本当の行動です。そのような活動には意味があります。投票には、特定の感情を得るという以上の価値はありません。だから、選挙の日には自分が望むように感じられるように投票し、その後で本当の仕事をしてください。

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