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興味深い動画がXに流れてきた。2019年に自由ヨーロッパ放送(RFE/RL)で放映された番組の一部で、ゼレンスキーが大統領に立候補した2019年、彼を支援していたウクライナで最も裕福なオリガルヒの一人であったイーホル・コロモイスキーに焦点を当てている。
このポストの投稿者は、戦争継続派の英雄扱いであるゼレンスキーのことを皮肉たっぷりに「チャーチル」と読んでいる。投稿者は、このような番組が現在では放映される状況にはないことを意識している。投稿者の解説及び自由ヨーロッパ放送の番組には、ゼレンスキー、コロモイスキー、イスラエルとの繋がり、コロモイスキーとネオナチ軍団の関係、ゼレンスキーが蓄財した莫大な資産について示唆的な情報が含まれている。
コロモイスキーがゼレンスキーの大統領選挙の勝利に大きな役割を果たしたことが分かるのだが、やがてコロモイスキーを投獄したのもゼレンスキーである。それもゼレンスキーという人間を知る一助となるだろう。
以下にまず、その投稿の日本語訳を載せ、その後に動画の訳を載せる。
目 次
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- 投稿の訳
- イーホル・コロモイスキーとは何者か?
- プリヴァト銀行からの資金流出
- 東部ウクライナでの武装組織支援
- ゼレンスキーとの関係
- パンドラ文書(Pandora Papers)とゼレンスキーの海外資産
- コロモイスキーとの関係悪化と逮捕
- メディアの報道とのギャップ
- 動画の訳
- コロモイスキーとは何者か?
- コロモイスキーの政治的・軍事的影響力
- ゼレンスキーとの関係
I. 投稿の訳
ゼレンスキー崇拝が最高潮に達している今こそ、この「チャーチル」がどのようにして大統領になったのかを振り返る価値がある。 これは、2019年にRFE/RL(自由ヨーロッパ放送)が公開した、当時の大統領候補ゼレンスキーと彼の支援者であるオリガルヒ、イーホル・コロモイスキーについての動画だ。我々のメディアがこれを報じることは期待しないほうがいい。
イーホル・コロモイスキーとは何者か?
コロモイスキーはウクライナ生まれのイスラエル人実業家であり、ウクライナ、イスラエル、キプロスの3つの国籍を持っていた(ウクライナでは二重国籍が基本的に認められていないにもかかわらず)。1992年に彼はパートナーと共にプリヴァト銀行(PrivatBank)を設立し、一時はウクライナ国内の預金の30%を扱う規模にまで成長させた。コロモイスキーは急速にウクライナで最も裕福な人物の一人となったが、完全に腐敗していた。
プリヴァト銀行からの資金流出
コロモイスキーはプリヴァト銀行から数十億ドルを横領した。彼は資金を子会社のプリヴァト銀行キプロス(PrivatBank Cyprus)に移し、そこから米国を含む世界中で資金洗浄した。すべてが盗まれたわけではないが、約4,700億ドルがウクライナのプリヴァト銀行からキプロスの子会社へ移動された。 2016年後半、プリヴァト銀行が崩壊し、ウクライナ国内で深刻な経済損失が発生すると、ウクライナ政府は同行を接収し国有化した。その直後、コロモイスキーはウクライナを離れた。
東部ウクライナでの武装組織支援
コロモイスキーは東部ウクライナで武装組織を資金援助し指揮していた。彼はドニプロ大隊を創設・管理し、アゾフ旅団にも資金提供していた。さらに、石油会社を支配するために民兵を使用したこともある。
ゼレンスキーとの関係
コロモイスキーは、ゼレンスキーのテレビ番組を放送していたメディア企業を所有していた。そして、ゼレンスキーの大統領選挙キャンペーンの主要支援者でもあった。ゼレンスキーが大統領に就任するとコロモイスキーはすぐにウクライナに戻り、身柄引き渡しを免れた。ゼレンスキーは大統領になると、コロモイスキーの利害に反する可能性のある政府関係者を次々と排除した。
パンドラ文書(Pandora Papers)とゼレンスキーの海外資産
2021年のパンドラ文書(Pandora Papers)のリークにより、ゼレンスキーが数百万ドルの資産を保有するオフショア企業ネットワークを持っていたことが明らかになった。また、このオフショア企業はロンドンの高級不動産の購入にも利用されていた。 この資金のうち、4100万ドルがプリヴァト銀行から直接流入した可能性が指摘されているが、完全には証明されていない。 このリークの後、ゼレンスキーは自身のオフショア資産の持ち分をパートナーに譲渡したと主張したが、ゼレンスキーの妻が引き続きこれらの口座から支払いを受け取っていた記録が残っている。
コロモイスキーとの関係悪化と逮捕
その後、米政府をはじめとする国際社会からの圧力を受け、ゼレンスキーはコロモイスキーと距離を置き始めた。2023年9月、コロモイスキーはウクライナで逮捕され、現在も裁判を待って拘留されている。
メディアの報道とのギャップ
しかし、我々のメディアはこれらの事実を報じることはない。 代わりに彼らは、ゼレンスキーを「非の打ち所のない英雄」とし、無制限の資金援助をすべき存在だと報じ続けているのだ。
II. 動画の訳
以下は動画のセリフの翻訳だが、これが2019年に放映された番組であること念頭において読んでください。
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