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これは2020年11月14日に発信された記事だ。つまり、前回の大統領選、バイデンとトランプの戦いがあった直後に書かれた。トランプの第一期が終わることが決定し、トランプ政権の内情が大っぴらに出てきた頃で、その一部が書かれている。
2016年の大統領選で勝つまで、トランプは政界の経験がなく、ワシントンD.C.では、ぽっと出の田舎者扱いであった。右も左も分からないトランプが政界の古参にコケにされている様子がこの記事でも扱われている。この経験が、第二期トランプ政権の忠誠心を柱にした強硬な布陣の一つの理由であるのは間違いないと思われる。
自分をコケにした政・官・財・軍・メディアの古参たちの繋がりに対してトランプは怒りを燃え上がらせ、彼らのことをディープ・ステートと呼んで罵り始めた。この記事では、トランプがいうようなディープ・ステートよりもはるかに広がりのある概念としてのディープ・ステートが説明されている。
[原文情報]
タイトル:Unelected Officials Override The President To Continue Wars (But Only Kooks Believe In The Deep State)
著者:Caitlin Johnstone
配信日:Nov 14, 2020
著作権:こちらをご覧ください。
原文の朗読:なし。
退任するジェームズ・ジェフリー米シリア特使は、 Defense Oneとの最近のインタビューで、米当局者はトランプ政権を軍事的撤退があったかのように欺くために、この地域の兵力数について「駆け引き」をしてきたと述べた。以下はその抜粋である:
ジェフリーはインタビューで、「われわれは常に、そこに何人の軍隊がいるのかを指導部に明らかにしないように駆け引きをしていた」と語った。シリア北東部の実際の兵力数は、トランプ大統領が2019年に撤退させることで合意した200人よりも「はるかに多い」。
…
「シリア撤退?シリア撤退はなかった」とジェフリーは言った。「私たちがISISを撃退した後、シリア北東部の状況がかなり安定していたとき、(トランプは)撤退に傾いた。それぞれのケースで、私たちはなぜ留まる必要があるのか、5つのより優れた論拠を考え出すことにした。そして2回とも成功した。それがこの話だ。
…
公式には、トランプ大統領は昨年、ISISとの戦いで米国の同盟国であるクルド人が保有する油田を「確保」するため、シリア北東部に駐留する約200人の米軍を維持することで合意した。しかし、正確な数字は機密扱いであり、いわゆる 「永遠の戦争 」を終わらせたいと考えているトランプ政権のメンバーでさえ知らないままだ。
一部のマスメディアのプロパガンダ担当者は、アメリカの戦争マシーンが、シリアへの不法占拠から撤退しようとするトランプ大統領の試みを阻止するために、欺瞞を使ったことを滑稽だと感じている:
X投稿訳:
Liz Sly:退任するシリア特使によれば、米政府高官はトランプ大統領に、そして米国民に、撤退を思いとどまらせるために、シリアに駐留する米軍の本当の数について嘘をついてきたという。トランプは200だと思っている😂😂。By @KatieBoWill
引用記事見出し:退任するシリア特使、米軍数の隠蔽を認める;トランプ大統領の中東での実績を称賛 「我々は常に駆け引きをしていた」と、バイデン次期大統領にも助言を与えるジム・ジェフリー大使。
過去3代の大統領政権の外交政策インサイダーであるジェフリーが、シリアで何が起きているのかについて国民を欺いていることを認めたのは、これが初めてではないだろう。今年初め、ジェフリーはハドソン研究所のビデオイベントで、米軍はテロと戦うためにシリアに駐留しているという公式見解に反して、実際は「ロシアにとっての泥沼」を作るために駐留していることを認めた。
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