【Caitlin’s】革命や楽園を待つ必要はない

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「何も変わらない」という想念は死亡宣告書だと思うことがある。ところが、日本人の子供から老人までこんな言葉を呟く人を見ることは珍しくもなんともない。国家の滅亡は、極度の貧困でも、戦争でも、自然災害でも、激烈な疫病の爆発でもなく、人々の心が死ぬことによって引き起こされるのではないかと思う。「何も変わらない」という想念に取り憑かれた心の死によって。

そんなことを言えば、「ソースは?」、「エビデンスは?」、「それはあなたの感想ですよね?」と言いたくてうずうずしている群衆が日本には待機している。しかし、だからと言って、彼らが実証的な議論をする用意も能力も欠片さえ見せたことはない。好意的に見れば、彼らのまったく無価値な言葉は、心の死の前に知が死んだ動物の呻き声なのかもしれない。

ケイトリンさんの記事の基調は、反豪、反米、反欧、反近代とレッテルを貼られるようなものだ。日本を対象にすれば、反日になるだろう。しかし、彼女が人間を愛しているのは明らかだ。大多数の人間が現実だと信じて諦めている状態に対して、そうではない現実があり得るし、それを作ることは可能なのだと彼女は言い続けている。

日本の状況に苦言を呈する人は少なくない。増えてきているようにも見える。それに呼応するかのように、いちいち反日というレッテルを貼って回る人も増えているように見える。

しかし、いったい日本を愛していない人が日本にわざわざ苦言を呈するかどうかちょっと考えてみるべきだ。日本を愛していないなら、日本の経済がどれだけ落ち込もうが、日本の政治が不正まみれでも、日本の司法が堕落しようが、日本で性犯罪が野放しであろうが、日本の教育が破綻しようが、日本の自然が破壊されようが、日本の伝統がぶち壊されようが、どうでもいい話だろう。そういうことにいちいち苦言を呈する労をとっている彼らこそ、日本を愛している人たちであり、いつか日本が救われるとしたら、こういう人たちが「多数派」になった時だろう。盲目的に日本を礼賛している人たちは何の役にも立たない。彼らは日本を潰す原動力だ。

ケイトリンさんは、あなたもこの「多数派」になる方法について語っている。

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