この記事は、イスラエルによるガザ・ホロコーストの話題で始まるのだが、メディアの問題に焦点を当てていることに注意して欲しい。
最初に残酷な写真が出てきて目をそむけたくなるのだが、これが、毎日、毎日、毎日、毎日、現実に起きていることなのだから、否定せず、そのまま受け入れて、それが起こらない世界に変えていく以外に人類に未来はない。
ところが、それに目を背け、無視し、なかったことかのように振る舞うのが世界の支配者として振る舞ってきた欧米なのだ。欧米メディアはその道具として機能している。
欧米メディアについては、以下の記事にその作法を詳しく書いたので、関心のある方は参照して欲しい。


欧米メディアは、残虐な拷問の跡が残るパレスチナ人人質を完全無視する一方で、今アメリカでは、イスラエル人の子どもがハマスに殴り殺されたというカウンター・プロパガンダに火がつき、騒がしい。これがバカバカしいデマであることは明らかなのだが、そんなことはもはや問題ではない。莫大な資金を投入して同じニュースを流しまくることによって、世間は誘導される。(このデマ・キャンペーンについては、ケイトリンさんは別の記事に書いている。Israel Pushes New Atrocity Narrative Just As Ceasefire Deadline Approaches)
もはや「メディアの偏向」などという生ぬるい言葉では補足できない情報空間の歪みが起きているということを前提に我々は無限に配給される”情報”の泥沼の中で泳いでいかなければならない。
今、日本語メディア/SNSでは、アメリカの大統領執務室でのトランプ米大統領、ヴァンス米副大統領、ゼレンスキー・ウクライナ大統領の会話を巡って、大騒ぎしているが、あっけにとられるほどびっくりするのは、まったくのデマを平気で流している大手メディアや、コメンテーターがいて、その一方で、それを真に受けてSNSで繰り返してる人たちがいることだ。
そのデマがどうせ日本人は英語が分からないからという態度で意図的に作られたものか、デマ製作者自身がほんとに英語が分からず、誤解してしまっているのか分からないが、誤謬に誤謬が何十にも重なってもはや収拾がつかないことになっている。これは、この記事のトピックではないので、ここではこれ以上書かないが、これが日本の「知」の危機でなくてなんだろうと思う。
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