Yoshilog Live ニュース・レター No.6 (Sep 19 2023)

こんちくわ。ご無沙汰してます。よしログです。

あっという間に怒涛の(何が?)7月、8月が過ぎてしまい、前回のニュース・レターNo.5(2023年7月25日)から2ヶ月近く経ってしまいました。何やっとんてん?ということで、色々やったことを下に書きました。

6月25日:LIVE 51 『全体主義とは何か』
レビューを読むと「病んだ世界から脱出する方法」の話が印象に残った人が多そうです。日本社会に根本的な問題があるしても、とても日常的なところでだんだん悪化しているように感じるのは僕だけではないのでしょうね。それと、歴史に関心を持つようになったという意見が出てきたのは嬉しいことです。歴史の教科書をぽんと渡されてもたいていの人は最初は読む動機がないと思います。何かのきっかけで”知りたい”と思い始めた時が、勉強し始める最良の時だと思うので、そういうきっかけになったのなら嬉しいことです。ある程度の希望者が集まれば、自虐的でも修正主義的でもない近現代史シリーズのライブをまとめてやりたいと思ってます。

8月6日:LIVE 52 『Democratic Backsliding』
レビューの中に「願わくばもっと多数の方に聞いて欲しいと思います。この企画の宣伝の方法に何か良い方法があればと思います」というのがあって、確かにそれが問題で、何か良いアイデアがあれば大歓迎です。他のコメントに「娘(高校一年生)が公民の夏休みの課題で、宇野重規 (著) 『民主主義とは何か』を読んでいますが、難しいと言っています。よしさんの今回の動画を見たいそうです」とあって、こういうのも嬉しいですねえ。僕のライブイベントの視聴者は40代、50代が一番多いんだけど、その下の、下の下の世代に少しずつ伝わっていって欲しいです。

憲法リテラシー・プロジェクトの2023年版
全部で10回は長いなあと思っていましたけど、あっという間にあと3回になりました。前半の5回をPart Iとして主に理論的な話を、後半の5回をPart IIとして実践的な話を整理して話しています。Part Iで人類の歴史として憲法という概念を理解して、Part IIで自民党憲法改正案という眼前に迫る挑戦に視聴者の皆さんがどう自分は対応するかを自分で決断できるようになればいいなと思っています。

1憲法の歴史、2憲法の理念に続いて、Part Iの残りの三つをやりました。
7月2日:憲法リテラシー2023・3憲法の危機
7月16日:憲法リテラシー2023・4憲法の修正
8月13日:憲法リテラシー2023・5日本の憲法

伝統的な憲法の教科書の構成とは全く違う進め方です。細部に足をすくわれず、最も大事な憲法の核になるものが腹落ちするように理解して欲しいと思って作った構成です。これからも視聴者のフィードバックを活かして変化していくと思います。

そして、いよいよPart II が始まりました。自民党憲法改正案の解読です。まず、自民党改憲案で、とても気になる「個人が消えて、家族が登場する」ことの意味、それが自民党改憲案にどう現れて、どういう効果を持つかについて話しました。

8月27日:憲法リテラシー2023・6個人の消滅
この回では自民党改憲案の恐ろしさを感じた方が多かったようですが、レビューの中に「鬱陶しがられず、伝える手段はないものか、気を引ける何かを探してます。知り合いたちに通じる言語が欲しい」と書かれている方がいました。これはかなり広範に共有されている問題だと感じます。みんなで伝わる言語について考えたいことです。

9月10日:憲法リテラシー2023・7家族と国家
レビューの中で女性の参加者だと思いますが、「家族が関係することなので、とても身近な問題として、とらえることができました。こんな憲法に改定されたら、特に女性には大打撃、絶望しかないです」と書かれている方がいました。

僕は比較的都会の核家族で育って、人生の半分以上を海外で過ごしてきたので、日本の伝統的な「イエ」の恐怖や残酷さは明治の頃の小説で知った話だけで、実感として知っているとは言えないのですが、自民党改憲案を理解するにつけ、これは女性にとってもの凄い逆行になるなと感じていました。ただでさえ、日本における女性の地位は、海外出羽守目線で言えば、もはや異常と言えるほど低いのに、さらに突き落とすような方向に行くように思えてしかたないです。

そして次回のライブはこれです↓

9月24日:憲法リテラシー2023・8 緊急事態条項
Part IIの最初の2回、6. 個人の消滅7. 家族と国家では、自民党憲法改正案の思想的基盤について解読しようとしましたが、次回はいよいよ緊急事態条項を取り上げます。この概念は、3. 憲法の危機で取り上げた様々な危機の様態の一つです。”国家の危機に憲法の危機をもって対応する”という一種のパラドクスが内在しているので、簡単に正か否かを問えず、こんがらがった議論になりがちです。「ナチスの手口」にはまらないためにはどうすればいいのかを考えます。これはかなり広範に議論されているので、これだけ参加したいという人のために、単発で参加できるようにしました。


Kindle本『カブール・ノート 増補版: 戦争しか知らない子どもたち』を購入してくださった皆さま、ありがとうございました!とても嬉し有難いです。

また細かい修正を少し行いました。Kindle内でアップデートすると修正が反映されます。

kindleunlimited を利用されてる方は、購入せずに0円で読めますので、時間がある時に是非読んでみてください!

Amazon内で、レビューを書いてもらえる方がいたら嬉しいです。内容は好意的でも批判的でもどちらでも問題ありません。よろしくお願いします。

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