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帝国は必ずいつか倒れる。これは良いニュースだ。あるいは、帝国は決して簡単には倒れない。これは悪いニュースだ。歴史を見れば、どちらも真だ。
二十世紀初期、四つの強大な帝国がほぼ同時に倒れた。ドイツ帝国、ロシア帝国、オーストリア・ハンガリー帝国、オスマン・トルコ帝国。二つの世界大戦も、その後に続く冷戦も、現在の紛争も、帝国の崩壊とその抵抗の過程の一部であると見ることが出来る。帝国は簡単には倒れないのだ。
アメリカ合衆国という帝国は終わるだろうか?カウチに寝転がって、ポテトチップを食べながら、「終わるでしょ」というのは簡単なことだ。
誰かが倒してくれると思いながら、アメリカ帝国と果敢に戦っているグローバル・サウスの人々を西洋人が寝転がって応援しているのは不公平だ、と西洋人としてケイトリンさんはこの記事で言っている。これは、東洋人であるのに西洋のパシリの身分に甘んじている日本人にも当てはまることだ。
自戒を込めて書くのだが、誰かが、あるいはどこかの国が、この不正を正してくれるだろうと期待する局面がこの一年何度もあった。もはや隠しきれない圧倒的な不正、圧倒的な非道、圧倒的な残虐さをあからさまに露呈するアメリカ合衆国という帝国を糾弾することは「無難に」正しいし、アメリカ帝国の抵抗勢力を応援することも「安全に」正しい。
しかし、カウチの上の期待、糾弾、応援は、不正と非道と残虐の帝国を延命させていることへの免罪符にはならない。我々の圧倒的多数派は、いつの時代も帝国の支配層とは縁もゆかりもない人間だ。この記事でもケイトリンさんは今までに何度も書いているように、読者、特に西洋人の読者に圧倒的多数者の力に目覚めさせようとしている。
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