【Caitlin’s】西洋人には帝国の暴虐を止める責任がある

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今回の記事で、ケイトリンさんは西洋人としての責任を読者である西洋人に説いている。なんの責任かと言えば、大きくまとめれば、世界の現状に対してだ。個別的には、パレスチナ人の悲惨な境遇に関してだが、そこだけに焦点があるわけではない。欧米の帝国主義的活動によって、搾取され虐待されてきた非西洋国家全体の状況に対する西洋人の責任を思い出させようとする。

そして、そこに移民の話が繋がる。世界の移民の大きな流れは、非西洋国家から西洋国家にある。搾取され虐待されてきた国から、搾取し虐待してきた国への流れとも言い換えることが出来る。移民について泣き言を言う西洋国家の人間に、ケイトリンさんは一切容赦しない。そもそも、移民達が移民せざるを得ない境遇を作ったのは西洋国家だからだ。

日本は西洋国家ではないが、「西洋国家成りたがり国家」ではある。明治の頃から「脱亜入欧」を目指し、昭和になれば「欧米列強」の仲間になることを憧れ、戦後は「名誉白人」と呼ばれていい気になり、自分もその一員であるはずの非西洋国家を見下すメンタリティが連綿と受け継がれてきた。

そして、欧米帝国主義国家の見よう見まねで、戦前は領土拡大にせいをだし、戦後は搾取に邁進し、どちらもある程度成功し、どちらも失敗した。だから、ケイトリンさんの言う西洋国家の責任を日本人もある程度共有する立場にある。

日本でも今、西洋国家のように、外国人を排斥したい勢力が大きくなってきている。彼らは、彼らの望むように外国人が日本からいなくなったら、日本がどうなるか考えたことがないのだろう。ましてや、世界の現状に日本人にも責任があるなどとは考えるわけがないだろう。

日本の経済の調子が良かった30年くらい前までは、「国際貢献」と言う言葉を使うのが日本で流行りだった。日本は先進国なのだから、世界に貢献しなければいけないと言うのだ。実際は、西洋主導の暴虐や搾取や収奪のシステムに加担するという意味で貢献していたのだ。つまり、今、日本人も世界の現状に対して、西洋人と同様の責任があることを考えるべきだろう。「国際貢献」したのだから。

[原文情報]
タイトル:
Westerners Have A Moral Responsibility To Help Curb The Empire’s Abuses
著者:Caitlin Johnstone
配信日:SEP 08, 2025
著作権:
こちらをご覧ください。
原文の朗読:
こちらで 聴けます。

西洋人には帝国の暴虐を止める責任がある

ある意味で、私がここで本当に強調しているのは、責任を引き受けることの重要性に尽きる。私たち西洋人が、自分たちが生きている西洋の権力構造によって世界に与えられている苦しみと破壊に対して責任を取るということだ。

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