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人間には、希望を持つことを恐れる心理があるらしいことは、心理学の講義を受けなくても、たいていの人は経験的に知っている。期待しないことによって、期待通りに行かなかった場合の衝撃からあらかじめ自分を防衛する機能なのだろうと思う。希望をもたなければ落胆もないって算段だ。皆、自分の失望負担力を計算して、希望の持ち様もやりくりするしかない。
この記事の現題は、Dare to Hope というものだ。直訳すれば、「あえて希望を持つ」みたいな感じだと思う。記事中にもう一箇所、Dare to be encouraged という表現も出てくる。意味は同じようなものだ。「あえて励ましにのる」とでも言うか。
ケイトリンさんが、dare という単語を使うところに、この狂気の大量殺人を止める希望が、もう何度も、何度も、何度も裏切られてきたにもかかわらず、それでもなお希望をもつという強い気持ちが現れている。
ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)も参加したオーストラリアで行われた10万人のデモに、彼女は希望を持つ。彼女ほど、イスラエルによる反文明的で反人間的な行いを克明に書き続けている人は、そんなに多くはない。すべてを分かった上で彼女は希望を見出そうとする。
しかし、彼女が決してぬか喜びをしているわけではないことが、記事の最後にハーバード大学のユダヤ学教授のシオニストの現実を語る言葉が引用されることによって明らかにもなる。
裏切られ続け、これからも裏切られる可能性が圧倒的に大きい今、異常に大きな心理的負荷に耐えなければ、希望を持つことは難しい。しかし、いったい失望から守るべきものが、まだ我々に残っているのだろうか?
だから、彼女はあえてこの記事を書いたのだろう。Dare to Hope(希望を抱く勇気を)と。
[原文情報]
タイトル:Dare To Hope
著者:Caitlin Johnstone
配信日:AUG 04, 2025
著作権:こちらをご覧ください。
原文の朗読:こちらで 聴けます。
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