ケイトリン・ジョンストンの新しい記事、The Atrocities In Gaza Are The Perfect Embodiment Of ‘Western Values’ を訳した。DeepLで下訳を作り、それを原文をもっと正確に表すように修正していった。 原文の朗読は、SoundCloud で聞くことができる。
『カブール・ノート』を読まれた方は、その全編にこの記事に書かれたようなことが滲み出ていることに気づかれるかもしれない。実際、当時読者からそういう感想をもらって、見抜けるもんだなと思ったことがある。
アフガニスタンからイラク、エリトリア、ソマリア、スーダン、マリ、パレスチナ、レバノンその他等々と渡り歩いているうちに、その思いはますます強くなっていった。そして、いつの間にか望みもしないニューヨークに長居をすることになったが、ここではほんとに視野狭窄になる。
日本をよく井の中の蛙というが、アメリカはその巨大バージョンだ。実際、これほど風通しの悪い国は珍しい。 アメリカは、庶民の生活レベルでのフランクさやフラットな人間関係や小さな善意を享受できる限り、良い国だ。しかし、完璧な閉鎖の下でのみ成立した古代ギリシャの民主主義の伝統をそのまま引き継いでいる。
耳に優しい言葉ではなく、事実だけを見れば、国内的にはある種の人間はゴミのように扱われ、国際的にはある種の国はゴミのように扱われているのは明白だ。 別にメシが不味かろうが、トイレが汚かろうがどうでもいいが、これはどうでもよくない。
人間関係がうざく、ああせい、こうせいと他国に頭をこずかれ、何も言えず、金だけむしり取られてバカにされる、所詮はパシリでしかない間抜けな日本でさえ、アメリカのような大悪党より、ちょっとマシなのではないかとさえ思う。アメリカは住むに値する国だろうか。
ガザでの残虐行為は「西洋の価値観」を完璧に体現している
©︎CAITLIN JOHNSTONE
DEC 20, 2023
イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領がガザ攻撃を「西洋文明を守るため、西洋文明の価値を守るため」の戦争と表現したとき、彼は本当に嘘をついていたわけではない。彼は本当のことを言っていたのだ。ただ、彼の本心とは少し違うかもしれないが。
ガザの解体は、西欧の価値観を守るために行われており、それ自体が西欧の価値観を完璧に体現している。学校で教わるような西洋的価値観ではなく、西洋的価値観が隠しているものだ。ラベルに宣伝文句が書かれた魅力的なパッケージではなく、実際に箱の中に入っている製品。
何世紀もの間、西洋文明は戦争、大量虐殺、窃盗、植民地主義、帝国主義に大きく依存してきた。宗教、人種差別、民族至上主義を前提とした物語を用いて、それを正当化してきた。そして、それら全てが、今、ガザ焼却の中で繰り広げられている。
ガザで私たちが目にしているのは、学校で習った自由や民主主義などというちんぷんかんぷんな言葉よりも、西洋文明の本質をよく表している。私たちが何世紀にもわたって誇らしげに自画自賛してきた芸術や文学よりも、はるかに優れた西洋文明の表現だ。私たちのユダヤ教・キリスト教価値観が振りかざしたがる愛や思いやりよりも、はるかに優れた西洋文明の表現なのだ。
ブッシュ時代のイスラム恐怖症が2023年にゾンビのように復活する中、西洋文明が1万人の子供の死体の山を築いている間にさえ、西側の右派がイスラム文化がいかに野蛮で野蛮であるかを口走るのを見るのは、とてもシュールなことだ。
その子どもの死体の山は、モーツァルトやダ・ヴィンチやシェイクスピアが生み出したどんなものよりも、西洋文化をよく表している。
これが西洋文明だ。これが西洋文明の真髄だ。
ジュリアン・アサンジが、アメリカの戦争犯罪を暴いたジャーナリズムに対するアメリカの身柄引き渡しに対し、2月に最終的な上訴をするのを待つ西洋文明。
21世紀だけで数百万人が死亡し、数千万人が避難した戦争と侵略への同意を捏造するために、マスメディアのプロパガンダが我々は絶え間なく与えられている。
我々は、下らない娯楽や人為的な文化戦争に気を取られ、この文明が何なのか、誰を殺し、傷つけ、飢えさせ、搾取しているのかを深く考えないようにされている。
西側諸国政府によって積極的に助長されている大量残虐行為よりも、セレブのゴシップやドナルド・トランプの最新の口から出る屁にニュースのサイクルが支配されている。
リベラル派が人種やジェンダーについて進歩的な見解を持つことを自画自賛する一方で、自分たちが選んだ役人たちが軍用爆薬で子どもたちの身体を引き裂く手助けをする。
シオニストであるユダヤ人が、積極的な大虐殺に反対することで、自分たちが迫害されているように感じ、ユダヤ人ではないイスラエル支持者が、自分たちも迫害されているように感じている。
軍国主義、帝国主義、資本主義、権威主義を原動力とする巨大な地球規模の帝国が、飽くなき食欲で人肉をむさぼり食う一方で、イランや中国のような国よりも自分たちがいかに優れているかを自画自賛する。
これが西欧の価値観だ。これが西洋文明なのだ。
誰かに自分たちの価値観は何かと聞けば、家族とか愛とか思いやりとか、耳触りのいい言葉を並べるだろう。実際の価値観はどうなのか、彼らの行動を観察してみると、多くの場合、まったく異なる話が返ってくる。
それが私たちだ。それが西洋文明だ。私たちは、自由、正義、真実、平和、表現の自由を重んじると言うが、私たちの行動はまったく違う姿を描いている。本当の西洋の価値観、魅力的なラベルの下にある箱の中の実際の製品は、今日のガザであなたが目にする行動なのだ。
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