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ケイトリンさんの書くものは非常に熱いことが多く、彼女のパッションが伝わってくるのだけど、この記事の筆致は極めて抑えられている。しかし、内容的にはこれほど嫌悪と侮蔑の感情を喚起させるものもなかなかない。だからこそ、今回は情感を剥き出しにせず、あえて抑えて書いたのではないかと疑っている。
日本の巷では、いまだに、「人質ガー、ハマスのテロガー、イスラエルの自衛権ガー、国際法ガー」と生半可な知識で、イスラエルを擁護している集団がいるが、問題の本質はもうとっくにそんなとこから離れたところに行っている。認知能力に障害があるのか、倫理観念が欠如しているのか、その両方なのか、人類が積み上げてきた人間の共存の前提をイスラエルという国家が根こそぎひっくり返すという破壊行為の前では、彼らのイスラエル擁護の前提さえ破壊されていることを理解できない人たちがいる。
意図的に強制的に餓死させられようとしている何十万人という人に食料や水を届けることがテロであると断定し、妨害することに、それは明瞭に示されている。それを正当化する理屈は存在しない。
今回の記事は、五つの文節に分け、それぞれに見出しと要約をつけた。それが以下の目次だ。最後に訳註を付け足した。
目次
- グレタ・トゥーンベリ、イスラエル軍に拘束され虐待か
- 政府高官ベン=グヴィールによる「テロリスト」呼ばわり
- CBS報道:ネタニヤフがドローン攻撃を直接指示
- ハスバラによる情報操作:ドローン攻撃の否定
- イスラエルとその擁護者は「すべてに嘘をつく」
訳註:
■Sumud Flotilla(スムード艦隊)
■hasbara(ハスバラ)
■Itamar Ben-Gvir(イタマル・ベン=グヴィール)
■psychopathy(サイコパシー/精神的病理)
[原文情報]
タイトル:Israel Droned Flotilla Activists And Then Abused Greta Thunberg
著者:Caitlin Johnstone
配信日:OCT 05, 2025
著作権:こちらをご覧ください。
原文の朗読:こちらで 聴けます。
1. グレタ・トゥーンベリ、イスラエル軍に拘束され虐待か
五年前、彼女が気候運動の象徴として賞賛されていたころには誰も想像しなかった――グレタ・トゥーンベリが、飢えた乳児にミルクを届けようとしてイスラエル軍に捕らえられたという衝撃の報道。
ガーディアン紙による拘禁下での劣悪な環境・暴行の証言。
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