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ケイトリンさんは、この記事で淡々と事実を述べているだけだ。それも、彼女がこれまでに何度も何度も書いてきた事実をもう一度分かりやすく、短く、ソースをあげて繰り返している。正直なところ、もう同じことを書くのが嫌になっている自分もいる。
しかし、いまだに、2025年の8月というこの段階で、イスラエルが80年近く何をやってきたかを分かってない人がいるのを毎日、SNSで目にする。イスラエルは今一つの集団を地上から抹殺するという計画の最終段階に入っている。
かつてナチス・ドイツは、アウシュビッツだけで120万人のユダヤ人をガス室に閉じ込め、殺したが、今イスラエルは、120万人のパレスチナ人をガザに閉じ込め、飢え死にさせている(ナチスによって殺されたユダヤ人は推定600万人)。
それはうわさでも、誰かの妄想でも、陰謀論でもない。イスラエルの指導者たちがそう明言し、部下たちがジャーナリストにそう証言していることなのだ。
イスラエルは、破壊し尽くされ、公共インフラが何もなくなったガザに120万人のパレスチナ人を閉じ込め、食も水も止めて、飢え死にさせようとしている。それに加えて人道援助という名目で瀕死のパレスチナ人を集めて、無差別に銃殺して、120万人絶滅の効率を上げている。
それが今起きている事実なのだ。それを知らなかった、私はバカでしたで済まされる問題ではない。あなた自身の人間性の問題だ。あなたはあなたが信じているほどまともな人間ではなかったということだ。

[原文情報]
タイトル:They’re Starving Civilians To Steal A Palestinian Territory, And They’re Lying About It
著者:Caitlin Johnstone
配信日:JUL 26, 2025
著作権:こちらをご覧ください。
原文の朗読:こちらで 聴けます。
パレスチナ人をみんな飢え死にさせてしまえ。そしたらガザはイスラエルのものだ。
我々がここで目撃していることを、人々皆が完全に理解できるように言っておくと、イスラエルは意図的に民間人を餓死させることで、ガザの民族浄化を実現し、パレスチナの領土を奪おうとしている。それがすべてであり、それ以外の説明はすべて嘘だ。
これは仮説ではない。これは今まさに起きている現実だ。証拠は出揃っており、議論は終わっている。イスラエル当局者たちは、もはやそれを隠そうともしていない。
イスラエルのユダヤ文化遺産相アミハイ・エリヤフ(Amichai Eliyahu)は、イスラエル国内メディアに対して、「政府はガザの消滅に向けて突き進んでいる」と語り、さらに「ガザ全体がユダヤ人のものになる」と述べている。
国家安全保障相イタマル・ベン=グヴィル(Itamar Ben-Gvir)は、ヘブライ語で「『人道支援』の完全な停止」によって、「移住の促進」や「ガザ地区への定住」が可能になるとツイートしている。
Israeli Minister: Gaza Will Be ‘Wiped Out’ and Will Become Totally Jewish
Heritage Minister Amichai Eliyahu, a member of the Jewish Power party, has previously suggested nuking Gaza was an optionhttps://t.co/zq3HodhUlo— Antiwar.com (@Antiwarcom) July 24, 2025
X投稿訳:
Antiwar.com @Antiwarcom
イスラエル閣僚:「ガザは“消し去られ”、完全にユダヤ人のものになるだろう」
ユダヤの力党(Jewish Power party)に所属する文化遺産相アミハイ・エリヤフ(Amichai Eliyahu)は、以前からガザに核攻撃を行うことも選択肢の一つだと示唆していた。
イスラエルの国防相イスラエル・カッツ(Israel Katz)は、今月初め、ラファの廃墟の上にガザ住民のための巨大な強制収容所を建設しつつ、住民を他国に追放するという公式計画を発表した。
首相ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)自身、5月の時点で、ガザの民族浄化を目的としたドナルド・トランプの計画を実行することが、この飛び地(ガザ)における平和の前提条件であるとはっきりと述べていた。
トランプは2月の時点で、自身の計画は「すべての」パレスチナ人を「恒久的に」ガザ地区から排除するものであるとはっきりさせていた。
2023年10月にイスラエルがガザへの攻撃を開始してから数日以内に、イスラエルの情報省は、ガザの全住民をエジプトのシナイ半島に移動させるという計画を出回らせており、またイスラエルのシンクタンクは「ガザ全住民の移送と最終定住」のための戦略を策定していた。
実際、イスラエルは何十年にもわたって、ガザの住民を移住させる方法を模索してきたという記録が残っている。
これこそが、すべての核心だ。最初から、ずっとこれだけの話だった。 人質など関係ない。ハマスの話でもない。イスラエルの「自衛」の話でもない。 問題はただ一つ──パレスチナの領土を奪うこと。 それ以外は、すべて嘘だ。
Israel supporters have launched a new propaganda campaign to blame the United Nation for the famine in Gaza. If anyone in your circle is falling for that hasbara, please share with them Ryan Grim’s new report for Drop Site: “Israel Is Now Blaming the UN for Its Famine. Here’s the… https://t.co/1jLwfKW7DA— Drop Site (@DropSiteNews) July 25, 2025
X投稿訳:
Drop Site @DropSiteNews
イスラエル支持者たちは、ガザの飢饉を国連のせいにするための新たなプロパガンダ・キャンペーンを始めている。 もしあなたの周囲に、このハスバラ*に騙されている人がいたら、Drop Site に掲載されたライアン・グリムの新しいレポート「イスラエルはいま、ガザの飢饉を国連のせいにしている──これが現実だ」をぜひ共有してほしい。
リンクは返信欄に⤵️
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訳註:hasbara(ハスバラ*):ヘブライ語で「説明」を意味しますが、英語圏では特にイスラエル政府や支持団体による情報操作やプロパガンダ活動を指す批判的用語として使われる。
引用されてるX投稿訳:
マイク・ハッカビー米大使 @GovMikeHuckabee
これが国連のトラックと、ガザ全域に食料を届けるのに十分な食糧の写真だ──だが、それが腐るまま放置されている!
国連はハマスの道具だ!
アメリカ拠点の GHF(ガザ人道財団)は、実際に無料で安全に食料を届けている。
国連の食糧は、ハマスに略奪されるか、太陽の下で腐っているだけだ!
写真は昨日のもの。
そして、このところ、嘘が間欠泉のように噴き出している。
- イスラエルとその擁護者たちは必死になって、ガザが飢えているのは国連が支援を許可していないからだ(→Drop Site Newsがすぐに反論)、
- ハマスが支援物資を奪っているからだ(→ロイターがすぐに反論)、
- ハマスが支援拠点へ行こうとする人々を攻撃しているからだ(→すでにイスラエル兵自身が、実際に撃っているのは彼ら自身だとイスラエル報道機関に証言)、
などというストーリーを、狂ったように広めている。
イスラエルが悪辣になるほど、それを正当化しようとする擁護者たちの嘘も、ますます狂気じみたものになっていく。
ガザでの餓死者数は急増している。生き残っている人々の多くもすでに回復不能なダメージを受けており、大量の支援物資が流入し、イスラエルの政策が完全に転換されたとしても、飢饉の影響を元に戻すのは非常に困難だろう。
西側諸国の政府はようやく、ガザにおける大規模残虐行為に対して声を上げ始めたが、その声はあまりにも小さく、そしてあまりにも遅すぎる。イスラエルとアメリカは、この抗議の声に対して、「意図的に作り出されたこの人道危機からパレスチナ人を救うために、彼らをできるだけ早くガザから避難させなければならない」と言うことで応じるだろう。そして、この民族浄化作戦に反対する者すべてを、「貧しいパレスチナ人を飢え死にさせたいと願う邪悪な怪物」として非難するだろう。
そして、それはすべて嘘になる。彼らは最初からずっと嘘をついてきたのだ。
これは、考えうる限り最も邪悪なことだと言っていい。本当に。もしこれが邪悪でないというなら、この世に邪悪なものなど存在しない。
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