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この記事の原題、”This Dystopia Would Never Be Accepted Without Extensive Indoctrination” にあるIndoctrination という単語は、今の日本人を理解するためのキーワードになる。『お買い物英会話』や『旅行英単語集』には含まれていないだろうが、別に特殊な単語でもなんでもない。普通の英単語だ。
Cambridge Dictionary は、以下のように説明している。
the process of repeating an idea or belief to someone until they accept it without criticism or question
逐語訳すると、「ある考えや信念を、批判や疑問なしに受け入れるまで、誰かに対して繰り返すこと」ということになる。
これの元にあるのが、indoctrinateという動詞で、それはdoctrine という名詞が元になっている。doctrine はある「考え」とか「信念」のことだ。
Indoctrinationの訳に「洗脳」という言葉を当てたが、「教化」という言葉の方がしっくりくる場合もあるだろう。
なぜ、「今の日本人を理解するためのキーワードになる」と書いたのかというと、日本の学校教育から社会教育と呼ばれるものまで、日本で行われているのは教育という名の下の「教化」だからだ。教育の場では批判や疑問をもってはいけない。もつのは勝手だが、その代償として落ちこぼれの烙印を押され、カーストの最下位へ押しやられる。
このような教育が国全体で全年齢層だ徹底して行われる結果、不自由な頭の国民が出来上がる。教育の本来あるべき姿は、批判し、問題を発見できる自由な頭の次世代を育てて、未知の課題を解決していく力を残していくことのはずだが、日本は真逆のことをしている。だから、日々変化し続ける環境にまったく対応できずに凋落の一方通行を走っている。
一国の凋落など、人類史的にはどうでもいい話なのかもしれない。しかし、集団虐殺のような問答無用の邪悪に直面しても、なんの判断も出来ず、うろうろと泳ぐ目で周りを見渡しているだけの人間に存在する価値があるだろうか。これがIndoctrination の恐ろしさなのだ。個々の人間をただの動く物体にしてしまうのだから。
[原文情報]
タイトル:This Dystopia Would Never Be Accepted Without Extensive Indoctrination
著者:Caitlin Johnstone
配信日:MAY 27, 2025
著作権:こちらをご覧ください。
原文の朗読:こちらで 聴けます。
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