【レビュー】LIVE 72 『 現代シリアの蒼氓 ➖ I AM KENJI 』

2024年12月29日、LIVE 72 『 現代シリアの蒼氓 ➖ I AM KENJI 』を実施した。参加者のアンケート結果が返ってきた順に掲載していく。

感想など

今回もありがとうございました。シリアの歴史については、ある程度予習していましたが、今回のイベントを聞いて、イギリス、フランスのあまりの横暴に怒りが収まりません。

挙句アメリカによるティンバーシカモア作戦、残酷すぎます。

これらの国の為政者は、ここにいるのが自分と同じように、温かい、血の通った人間と考えたことは無いのでしょうか、家があり、家族がいて希望がある大勢の人々、人類にとっての素晴らしい遺産の街、それらすべてを自分たちの’欲’で破壊できる思考が、心底恐ろしいです。

今新政権となり、何年かぶりで希望を手にした人々が、少しでも安心して暮らしていくことを祈るばかりです。

よくまとまっていて分かりやすかったです。今後シリアがどうなるかは心配ですが、リビアやイラクがどうなったかを見るとある程度想像できるような気がします。

シリアという国、あるいは地域が、先日のアサド政権崩壊に至った道程は、この欄に短くまとめるには不可能と思えるさまざまな歴史的経緯を含んでいて、自分ではある程度知ってるつもりなのに、それでも圧倒されるものがあった。もう、どうにも引き返せない過去の色々は、人間社会が例えばここ数十年でどうにか清算するには不可能と思われる。そして、混乱の渦中にあって悲劇の当事者となって来た蒼氓は、その人生のうちに解決を見ないで世を去り、それが何世代も続く。無力感しかない。

シリア・パレスチナ地域がレバント(日出ずる)と呼ばれるのは初めて知った。ヨーロッパ人にとって東方とは常に、温暖で豊かで、富をもたらしてくれる地であるという認識だったのがよく分かる。光は東方より出ずる。イエス・キリストの生誕を祝福するために来訪したのも「東方の」三賢人。

だから十字軍も理由を付けて何度も出かけたし、スパイスを求めて航路を開き、極東の夢の国ジパングがおとぎ話のように語られたりしたわけだ。そう考えるとヨーロッパ人にとって、西回りのアメリカは大いなる田舎で、奴隷を送り込んで働かせて金儲けするプランテーションの地だったんだよな(繰り返すが、あくまでヨーロッパ人(かつその支配層)にとって)、という個人的な認識はあってると思う。

そのアメリカがまずヨーロッパによる植民地支配から脱したのは、ヨーロッパから移民した白人とその子孫が主体だったから、にすぎない。世界の大半の地域で、何千年もそこに住むローカルの人々だけで植民地支配から逃れるのは二度の世界大戦を経てから、というのが植民地支配・帝国主義の腐敗・非人道ぶりを如実に語っている。これは今の時代に生きる人間として結果論で言ってしまえることだけど。

思い出すと心が痛むのは後藤健二さんと湯川遥菜さんの件。I am Kenjiは覚えている(Je suis Charlieも)。

端的に言って安倍は、自分が大金を持参していい顔をするために、この事件では二人の自国民を犠牲にしたのだ。当時、報道を見ながら、日本の首相は正気なのか、と悪夢を見る思いだった。その時の経緯、取られた対応や姿勢について、いろんな言い方ができるけど、それらを文字にすると二人に申し訳ないので書くべきでない。安倍及び、当時の日本政府に対してそう思うからでは断じて、ない。

ヨシさん、そしてタクさんも、ありがとうございました。第二弾があるならお待ちしています。

ありがとう。本当にありがとう。

今シリアの英雄に祭り上げられてる連中が過去になにをしたか。後藤さんのことを無視できるわけがない。

その話をしてくれて本当にありがとうございました。

シリアの変遷がよくわかる資料と内容をありがとうございました。知っていることも知らないこともありましたが、おっしゃるように民衆(人民)不在のありようだろうということはわかりました。一方日本に目を向けてみても、国民の大半は納奴(造語・おさめるどれい)で、民衆や人民といった扱いをうけていないように思えます。一見いっぱしの国民扱いをうけているかのように見えるのでよけいにやっかいです。

後半Guestの方が「(日本の)状況は悪くなっていっている」(正確な言い回しではないかもしれません)との言葉を発せられており、これがせめて一般の国民の総意であることを願います。危機感と焦燥感だけがつのる年末。

人と人との間に模倣が魅力的でテレビから提示される表面的な商品に生活がある。無闇に浪費しつつ、人生潰しに呑まれている。

あの時テレビニュースで見た日本人のことなのだ。けれど、感情の行き詰まりは覚えている。テレビの前で「日本人が」と独り言を言った。

蒼氓の中にこの一文があったが、「馬鹿な大きな獣の様に漠然と佇んでいた。」

沈黙の螺旋、落ちていった日本。

投げ銭

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