今年最後のLIVEを12月28日にします。「日本の近現代史シリーズの(14)」になります。
どうして今頃、そんな古い清国や徳川幕府の話をするのかということですが、現在の中国と日本の関係がどうやって形成されたのかを探るためには、どうしても17、18世紀というほぼ同時期に長期安定を達成した清国と徳川幕府を巡る東アジアの環境から話を始める必要があるからです。日中関係の源泉に遡るなら、卑弥呼はどうした?阿倍仲麻呂を外す気か?鑑真はおさえないとダメだろ、とかいろんな意見が出てくると思いますが、そうするときりがないので、とりあえず、このLIVEでは、東アジアに近世から近代がヌーっと現れる時期に焦点を絞ることにしました。

いったい我々が今、中国と呼んでいる国はどうやって出来たか、日本国がどうやって出来たか、そして話題の台湾がどうして台湾になったか、そして、中国と日本の関係はどう始まり、どう変化してきたか、という基本的な理解を、人名・事件名・年号という学校歴史の三つの罠にハマらないように話を進めます。もちろん三つとも不可避的に出てきますが、大事なのはPerspective を身につけることです。受験勉強が出来ても、さっぱり歴史を理解していない人たちがSNSやマスメディアで貧しい歴史観を披露するのを見ればよく分かる通りです。
扱う時期は、日中関係が、帝国主義の餌食になり崩れゆく中国と、遅れてきた帝国主義国家として成り上がる日本という二国間関係に決定的に変質する1920年代までです。

とりあえず、受講の前に必ずこのサイトにある【本の旅-14】芥川龍之介『支那游記』を読む(1)を読んできてください。同じ記事は、note でも読めます(↓)。

上記の記事自体は、芥川龍之介に焦点を置いていますが、背景説明として、清国と日本の歴史についてもかなりの分量を割いています。山川出版の高校の教科書でも、他に手持ちの歴史書でもあれば、その該当箇所を読んでおくのも良いと思います。そうすることで何を学ばなかったかがはっきりします。
実施日:2025年12月28日
実施時間:午後1時ー3時
実施方法:Zoom
参加料:一般参加:980円。
LIVE メンバー:無料(クーポン・コードの記入を忘れないように)


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