今回は、同名の記事のLIVE版です。
この記事は、現在まで語られて来たパレスチナ和平案の約100年という期間を短い記事に詰め込んだので、省略した点も多くあり、そのため分かりにくくなったかもしれません。このLIVEはその欠点を補うことを目的としています。まだ、LIVE自体は予備知識がなくても理解出来るように進めますが、下の記事を先に読まれることをお勧めします。
Space of Digital Humanities


【Overseas-41】オスロからリビエラへ―和平という幻想の終焉 | Space of Digital Humanities
まえがき 先日配信した『Caitlin’s Newsletter 日本語版』の記事で、ケイトリンさんが使った「トニー・ブレア式奴隷化計画」というフレーズについて少し触れた。この短いフ…
当日のLIVEは、以下のような構成に従って進めます。
パートⅠ 帝国主義の後始末としての「和平」 | |
---|---|
見出し | 主な内容・論点 |
1. 英帝国の「秩序再編」――“Partition for Peace” の論理 | 1937年ピール委員会案。英帝国が「和解不能性」を口実に“分離による平和”を設計。二国家解決構想の原型を提示。 |
2. 分離の再演――インド・パキスタンの「二国家」独立 | 「分離の平和」が帝国撤退の手法として再利用される。宗教的境界を国家線に変換。数百万人の強制移住と大量虐殺。秩序ある撤退を演出。 |
3. 国際化された「分離」――国連分割決議181 | 英国の分割政策を国連が引き継ぐ。分離が「国際法の言語」として合法化され、「和平」と同義語化する。 |
4. 内面化された分離――アパルトヘイトという転位 | 「分離(Partition)」の原理が国家内部へ転位。アパルトヘイトを“帝国的ロジックの国内版”として位置づけ、イスラエルを「アパルトヘイト国家」と呼ぶ言説の理論的含意を解明(=二国家幻想の否定)。 |
5. 結語――「分離の平和」から「支配の和平」へ | 帝国主義的「分離」の論理が冷戦後、「和平プロセス」の名で再登場。外見上は対等な交渉だが、実際は占領を安定化させる枠組み――すなわちオスロ体制への橋渡し。 |
パートⅡ オスロからリビエラへ――「和平」という幻想の終焉 | |
---|---|
見出し | 主な内容・論点 |
1. オスロ合意――「二国家解決」という幻想の始まり | “和平”の名で占領を制度化。主権なき自治と入植拡大の共存。和平=統治の合法化装置。 |
2. ブレアの登場――「経済開発による和平」という第二段階 | ブレアの“経済による安定”モデル。主権の代替としての経済管理。2025年の「ガザ暫定統治」構想で再浮上。 |
3. 「和平」という名の支配――西側の二重言語 | 「開発」「改革」など柔らかい言葉が支配の語彙へ転化。官僚制と融資契約による占領の再定義。 |
4. トランプの「リビエラ計画」――欧米和平体制の第三段階 | “Deal of the Century”。ガザを“中東のリビエラ”とする植民地的開発構想。三段階構造=政治的幻想 → 経済的管理 → 資本による植民地化。 |
5. トランプのガザ発言と「奴隷化計画」の共通構造 | トランプの「再建」「リゾート化」発言を分析。ブレア式モデルの再演=“投資による再占領”。 |
6. ケイトリン・ジョンストンの皮肉の射程 | ジョンストンの批判は個人ではなく、「和平」を支配の言語に変えた西側秩序そのものへの構造的批判。 |
7. 結語――オスロ体制の最終形としての「奴隷化計画」 | オスロ(政治的幻想)→ ブレア(経済的管理)→ トランプ(資本的植民地)の流れを総括。「ブレア式奴隷化計画」は、和平の言語が支配を永続化する最終形。 |
参加をご希望される方は、下記の参加申込フォームにご記入お願いします。
参加要領
実施日:2025年11月2日
実施時間:午後1時ー3時
実施方法:Zoom
参加料:一般参加:980円。
メンバー:無料(クーポン・コードの記入を忘れないように)
Comments