LIVE 74 革命的な常識−ドナルド・J・トランプ第47代米大統領

今年2回目のLIVEイベントのお知らせです。

毎月最後の日曜日にやる予定が少し遅れていて、3月9日の実施になります。

テーマは、ドナルド・トランプ大統領です。これまでに、外交と内政、それぞれについてRay of Letters のシリーズで書きましたが、トランプ政権の動きが速いのでもたもた書いていると追いつきません。外交と言っても、とても範囲が広い。イスラエルのジェノサイド、ウクライナの終戦、アイスランド、カナダ、パナマの成り行き、ロシア、中国との関係等々、いろんな局面について毎日騒がれている。

外交に関しては、下の記事を参考にしてください(⬇︎)。


内政も、国境管理強化、不法移民の追放、DEIの殲滅、政府による性転換手術の禁止、役所の無駄と汚職の摘発、連邦職員の解雇、情報機関コミュニティの不正の摘発等々を、トランプ政権は一斉に開始しています。

内政に関しては、下の記事を参考にしてください(⬇︎)。


外交も内政もてんでバラバラに思いついたことをやってるかと言えば、そんなことは全然ない。全体に一貫した志向性が見える。それぞれの準備も当選前から相当周到に行われていた様子が伺える。そして、閣僚その他政府高官の選択もそれに最適化するように行われている。

ホワイトハウスの報道官が行うブリーフィングを僕はほぼ毎日見てるが、あそこから得られるものは記者と報道官の質疑応答に現れる文字通りの情報だけではない。もっとつかみようのない空気、雰囲気が運んでくるものがある。文脈がなければ、言葉は意味を持てないが、あそこには文脈が溢れかえっている。

僕が日本のテレビの討論番組をYouTubeで見てしばしば感じる異世界感は、その文脈や空気に関する理解がきれいさっぱり欠如してくることから来るのだと思う。アメリカについて語っているあの人たちはホワイトハウスのブリーフィングも見ていないのだろうか。いったい何を根拠にあのようなご意見が出てくるのだろうかと思う。

ホワイトハウスのブリーフィングはしばしば大炎上の場になる。記者団もホワイトハウス報道官も一歩も引き下がらず、論争が真っ赤に燃え上がることがある。記憶に残っている一番凄まじいのは、9.11 前後のホワイトハウスのブリーフィングだ。その頃、アリ・フライシャーという報道官がいた。僕はアメリカに、というかブッシュ大統領に、Global War on Terror に、常に腹が立っていたので、このフライシャー報道官の決して言質を取られない応答をにくにくしく見ていたのだが、猛炎の中で、絨毯爆撃のような記者団の攻撃に一人で果敢に応答し続ける姿は感動ものであった。「ちっ、有能なんだ」と思うしかなかった。

バイデン政権のジェン・サキ報道官や、カリーヌ・ジャン=ピエール報道官も有能さがほとばしっていた。バイデン政権の永久蛇行のおかげでボロクソに言われていたが、もっとも不利な状況でどういう応答があり得るかのお手本のようなパフォーマンスぶりだった。カマラ・ハリスは論外として、バイデン自身よりも有能だったと思う。

そして、史上最年少の27歳でホワイトハウス報道官にトランプに抜擢されたキャロライン・リーヴィット(Karoline Claire Leavitt)は、たった一回のホワイトハウス・ブリーフィングでスターダムにのしあがった。僕も彼女のデビューを見たのだけど、すごい人が出てきたと思った。まず記者の質問の意図を的確に把握する、カミソリのような返答を次々に発していく、一切はぐらかしがない。準備が完璧にできている。細かいことも全部覚えているのでまったくもたつかない。彼女は、一瞬にして10代の女の子たちの憧れになったそうだ。若い子たちが「あんな女性になりたい」と思う。そんなモデルがいることは幸運なことだと思う。

歴代の報道官でアイビー・リーグの大学を渡り歩いたような学校エリートはあまりいない。そんなもので、ホワイトハウス報道官に必要な能力は測れないのだろう。あの言葉の自由自在の使い方、詭弁と言われない本物の論破力、決して爆発しない感情。脳がよっぽど強くないとあんな仕事は出来ないと思う。

まだトランプ第二期政権は始まったばかりだ。だから、今分かったつもりになったことも数ヶ月後にはどんでん返しになっているかもしれない。だから、今回のLIVEは、動き続けるオブジェクトのスナップショットに過ぎない。それでも、上にあげたような外交と内政のそれぞれの分野でできる限りピンボケでない一枚を撮ることを目指す。ピンボケどころか、そもそも被写体を間違えてるようなTVに出てくるコメンテーターの話にうんざりしている人を対象に考えている。

参加要領

日時:2025年3月9日。午後1時〜3時
場所:Zoom
参加費:LIVEメンバーは無料。一般は、1100円。
申込方法:下のフォームに記入する。(注:LIVEメンバーも記入が必要です。クーポンコードを忘れないように!)

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