今年最後になるLIVE 72は、2024年の総集編的な意味を込めて多すぎるトピックを一回に詰め込む予定でしたが、準備を始めてみると、個々のトピックが薄くなり過ぎると思い、今回はシリア関係を中心に『現代シリアの蒼氓−I AM KENJI』というタイトルですることにしました。
タイトルに使った「蒼氓(そうぼう)」という言葉は、「民(たみ)、人々、人民」という意味です。僕がこの言葉を知ったのは、おそらく僕と同世代の多くの人と同じだと思いますが、1935年の第一回芥川賞を受賞した石川達三の作品『蒼氓』からでした。そこでは、移民として海を渡る民衆の人々が蒼氓でした。それ以外に「蒼氓」という言葉は長い間見たことも聞いたこともなかった。
石川達三の『蒼氓』から約50年経った1988年、山下達郎が『蒼氓』という曲を発表しました。『僕の中の少年』というアルバムに入っています。僕よりずっと若い世代は、この曲で「蒼氓」という言葉を覚えるのかもしれません。
今、毎日シリアのニュースで部外者たちが戦わす先鋭的な言葉の衝突の中に、シリアの膨大な数の蒼氓はいないことに気づきます。アフガニスタンでもイラクでも多くの同僚、部下を失いました。シリア戦争で失ったのは親友の2人でした。シリアのニュースを見るたびに、どこへ行ってもいつも蒼氓の話をしていたKENJIを思い出します。I AM KENJI.
元の予定に入っていたのは、以下の6つのトピックですが、それぞれ参考に出来る動画と記事を載せておきます。
①ガザ停戦安保理決議、拘束力
これについては、この記事に書きましたので、関心のある方はこちらを参照してください。
【Overseas】国連憲章 第5章 安全保障理事会 – 拒否権と棄権
②ICCの逮捕状、ハーグ侵攻法
これに関連する記事として、以下があります。
【Overseas】国際刑事裁判所 vs ネタニヤフ 第一部 ワシントン・ポスト紙の手口
③普通名詞としてのディープ・ステート
これに関連する記事として、以下があります。
【本の旅】 『オーウェル評論集2:一杯のおいしい紅茶』
④緊急事態条項
これに関しては、憲法リテラシーでなんども触れてますが、以下の憲法リテラシー・ダイジェスト版の動画で説明しています。
ダイジェスト版:3. 自民党の改憲思想(5)緊急事態条項
⑤自衛権、存立危機事態
存立危機事態については、以下の動画で説明しています。
ダイジェスト版:存立危機事態条項
自衛権に関連するのは、以下の動画です。
ダイジェスト版:3. 自民党の改憲思想(4)集団的自衛権
LIVE 69 『自衛権と武装抵抗権』でも、自衛権を説明していますが、この文章化は、To-do リストの中です。
⑥米国・イスラエルのシリア攻撃
これに関しては、Yoshilog Live での動画もテキストもまだありません。
Caitlin’s Newsletter では、シリア関連のものがかなりあるので、「シリア・マガジン」としてまとめました。そこの記事も参考にしてください。
以上のように、シリア関連だけが今までによしログLIVEでもRay of Letters でもカバーされてないので、今回はシリアに集中することにしました。扱う時間的範囲は、第一次世界大戦の終結から現在までです。
実施日:2024年12月29日
実施時間:午前11時ー午後1時(変更してます)
実施方法:Zoom
参加料:一般参加:1,100円。
コミュニティ・メンバー:無料
Comments