LIVE 42「国家と宗教 Part II. 日本の近代」レビュー

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2022年7月8日の「山上の変」以来、約30年間ほとんど世間の目に触れてこなかったような旧統一教会をめぐる問題が一斉に噴火したかのように毎日、マスメディアやSNSに出てきています。

それらを見ていると、長く地道な調査と研究に基づいたプロの意見から、明らかに素人の浅はかな思いつき、あるいは意図的なデマまで、ありとあらゆる情報が錯綜していることに気が付きます。

一方に、生活が破壊され、家族が破壊され、完全に人生が破綻した人々を国家は救済することができるのかという問題があり、他方には、国家というシステムが、その主権者である国民ではなく、他の特定団体にコントロールされるという事態からどうやって抜け出すことが出来るのかという国家が存続の危機に瀕しているという問題があります。

Yoshilog Live は、特定の問題に直接参加して議論をする場ではありません。それは居酒屋や床屋で各自実践されればよいと思っています。

ここでは、マスメディアやSNSに溢れるデマや過激な咆哮に惑わされず、今、本当に考えるべきことは何なのか、そもそも我々はいったいどこまで国家と宗教の関係について考え、理解しているだろうかという疑問を持つ人とともに、最低限の知識を確認しようと思っています。

「Part I. 一般論」では、ヨーロッパ中世から、宗教革命を経て近代に至り、国家と宗教の関わり方はどう変化してきたのか、そして現在それは国家とカルトの関わり方にどう影響しているのか、など一般的な概説をします。

「Part II. 日本の近代」では、日本という特定の地域、そして祭政一致、神祇官の再興というカタチで国家と宗教を結びつけようとした明治という時代から、第二次世界大戦の敗戦による世俗国家化と、それがどう変化しつつあるのかという現在の直近の歴史を振り返ります。

目次 Part II. 国家と宗教:日本の近代

  1. 祭政一致の復活 – 神祇官再興と神仏分離令
  2. 神道国教化の失敗 – 神社神道と教派神道
  3. 国家神道と宗教弾圧
  4. GHQ神道指令
  5. 日本国憲法における信教の自由
  6. 日本のカルト
  7. 最高裁判例

レビュー

「ボーッとしてたら家制度に戻ってしまうよ」 これですよね。国家も宗教もよその話ではなかった。個が脅かされるときはあっという間に来てしまうんだなと気付き、反省。

感想

日本史のおさらいだったような…。私は 毎晩般若心経を唱えてから寝るけど お呪い程度の宗教心しかないから どうもいまいちピンと来ない。

国家宗教って 宗教的な裏付けもあるし経済政策としても熟考されているから 為政者に任せておけば 庶民は何も考えなくていいんだよっていう説得力になるのかしら…???

はっきり定義しないで不気味なトリックを使っていろいろ言い逃れをする。というこの国の体質が今日のお話でも浮き彫りになりましたが、昔からだったのですね。

あと、この頃ちゃんと本を読んでいる人が本当に少ないと、私のようなものでも感じることがよくあるので、この国は本当にどうなってしまうのでしょうか。

明治維新の際の政府にしても今の自民党にしてもなぜ懐古主義的に前時代的な体制に戻ろうとするのかとても疑問に思います。最後にこのことを質問したかったのですが、間に合いませんでした。次回の講義も楽しみにしています。

 よしさん、今日も学びをありがとうございました。

 政治に宗教が結びつくと、危ないと言うのは感じていましたが、YoshilogLiveの学びで徐々にですが具体的に理解しつつあります。

 まだ、頭の中で整理がついていないので、後で送られてくるスライドや動画を見直し、反芻しようと思います。(モグモグ)

 それだけでは足りないと思うので、もっと本を読むなどをして、勉強していこうと思います。(クルクル クルクル。。。。。永遠にクルクル)

 Liveとは関係ないのですが、統一協会はキリスト教と言いながら、儒教の影響を大きく受けているのではないかと思いました。

 宗教を広めようとした際、地元の信仰とうまくミックスさせると広がりやすい、みたいな感じなのかも🤔?🤔?🤔 違うかも🤔?🤔?🤔

 「国家と宗教」ですが、動画配信後、1、2を通して何度も学び直そうと思います。

 今後もよろしくお願いいたします。

 ありがとうございました!

難しい内容でしたので、また復習したいと思います。ありがとうございました。

よしさん、今回もありがとうございました。

Live中もその後も、たくさんいろいろ考えました。そして自分なりにいろんな方向からまとめてみましたが、結論として、日本における様々な問題は人々の宗教観によっているところが大きいのではないか、と思いました。今後も勉強を続けたいと思います。

よしさん、お疲れ様でした!

発散しそうな長いスパンの内容をよく2時間にまとめていただいたことがよかった。次は難易度最高ですが、カルトに乗っ取られた政治からの出口についての考察、でしょうか。

今回も、大変重要なことを教えていただきました。ありがとうございました。

統一教会が気持ち悪いと騒いでいますが、日本も十分気持ち悪いということが良くわかりました。八紘一宇など考え方がよく似ています。統一教会を壺だと揶揄しますが、大きな壺に小さな壺が入ってきて、拡大しているだけの事でした。残念!

仏教に外来性があるにしても、なぜ仏教を排除しようとしたのか、仏教の教義に原因があるのか、そもそも仏教の教義は何なのか、島地黙雷は何を考えていたのか、を知ろうと思います。

 Part1に続いて、今回のPart2は、現代の日本のカルトの構造を俯瞰し、また縦横無尽に切って精査するのかと思ったら、まさにその通りだったのですが、律令制以前のことから話が始まったのでびっくり。

そして、そこから見ていかなければ現在が理解できないということを深く納得していきました。「詳しくやっている暇がないので飛ばします」と流されていたところも少なからず。時間が要りますよね〜。自習ですね。それでも、このPart2の続き、Part3をぜひお願いしたくなりました。

高橋和巳『邪宗門』を読んだのは40年以上前のことですが、この講義で、いくつかの記述や当時感じていたことが、鮮明に蘇ってきました。

また、読んでいるつもり、でしかなかった丸山眞男氏著作をちゃんと読んでみようかとも思いました。雑多な古層論に目をくらませられないためにも。

廃仏毀釈については、必ずしもお行儀よくコトが運んだわけではないのではないでしょうか。当時の摩擦、軋轢から生じた膿のようなものは今もジクジクと残っているように思います。

現在の日本の状況のあれこれに対して、なるほどそういうことかと、絡まり合った糸がほどけてくるようなポイントを多々いただいたと同時に、 学びたいことがたくさん発生した講義でもありました。

 カルトの巧妙さは、米国でも多々見られますが、日本においては、カルトの情緒的な仕掛けに対抗し得る精神の柱が不在だということが歴史の流れから眺めても良くわかります。その柱は、”意識的に”外されたのだという理解でいいのでしょうか。

事象の表層だけを騒いでも埒があかないのは明白で、とはいえ、ひとつの事象の問題の根っこを注意深く見て、その解明を目指すなら、ひとりひとりが傲慢な鎧を外す選択をする道が開けるのではないかと希望を持ちました。

 「中学で習ったことのおさらい」授業(と言われてちょっと青ざめたわたしですが)、この内容を、今の中学生にきちんと伝えられる大人であることが求められていますね。

 よしログさん、今回もどうもありがとうございました。

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チップしてもらえたら、嬉しいです。

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