LIVEL 67 自衛と独立

8月のLIVEのテーマは、「自衛と独立」です。

第二次世界大戦後の世界では、戦争は違法です。それが戦勝国が集まって作ったルール、Charter of the United Nations(連合国の憲章/国連憲章)に書いてあることです。でも、その日から今まで戦争のなかった日はありません。

このルールは自衛の戦争を例外として認めたので、今では全ての戦争遂行者は、自衛権を発動していると言います。他の人から見たら、いったい何から自衛しているのか分からなくても、自衛だと言います。アフガニスタンもイラクもリビアも米国を攻撃してませんが、米国や英国が”自衛”のために爆弾を落としに行く。そういう”自衛”のための戦争を、米国が集団的自衛権という言葉を使って、つまり軍事同盟を使って、仲間を引き連れてきてやり始める。

その一方で、圧政と差別と迫害にあえぐ少数民族が為政者のそんな仕打ちに耐えきれなくなって抵抗を始めれば、どうなるのか?為政者は圧倒的に大きな暴力装置を使って抑さえ込もうとします。迫害されている人たちは自衛のために立ち上がります。でも、お前らに自衛権はないと言われ、ただの反乱分子としてさらに酷い目に遭わされます。独立国でもないのに、自衛権とはおこがましいと。

略奪され、拘束され、拷問され、強姦され、殺される彼らを他国が助けに行くと、侵略だと非難され、制裁されます。ルハンスクとドネツクの住民が8年間、迫害され殺され、OCSEの報告書に記録され続けても、誰も助けに行きませんでした。ロシアが行くまでは。

ここでやろうとしていることは、バングラデシュ、コソボ、エリトリア、東チモール、南スーダン、カタンガ、クリミア、カタルーニャ、スコットランド、ケベック、ルハンスク、ドネツク、パレスチナ等々で起きたきたことを単にランダムな”事件簿”でもなく、陰謀論でもなく、それでも一貫した視点で理解しようとする試みです。そのために、いくつかの基本的な枠組みを使って整理する必要があります。

  1. 主権(Sovereignty)
  2. 自衛権(Self-defense)
  3. 植民地(Colonization)
  4. 自決権(Right of self-determination)
  5. 救済的分離(Remedial secession)
  6. 国際司法裁判所の現在(International Court of Justice)

以上のような順序で進める予定ですが、当日に追加や削除があるかもしれません。

参加要領

実施日:2024年8月25日
実施時間:午後1時ー3時
実施方法:Zoom
参加料:コミュニティ・メンバー:無料
    一般:任意の額(参加者が決める)

投げ銭

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