中国体験は4月に行った4日間と合わせてもまだ10日間の初心者だけど、毎日先入観が更新されて面白過ぎる。
中国の人ってニューヨーカーに似てる。道歩いてると、前置きもなく、いきなり話しかけて来る。ニューヨーカーもいきなりすれ違いざまに今日何曜日?とか、その靴どこで買った?とか聞いて来る人がいるのを思い出した。
中国語が全く分からないので、ボケっとしてるともっと話して来る。こっちが中国語が分からないのではなく、話の内容が分からないと思ってもっと詳しく話してるのではないか?
やがてこっちが中国語も分からない非文明人だと気づくと嫌な顔もせず苦笑いをして去っていく。
中国にはインドみたいに何百種類の言語が話されてるか実は分からないらしいから、そういう夷狄の一人だということがバレただけのことなのだろう。
そういう意味では中国では中国語(普通語)が英語のような役割を果たしているのだろうか?それなら普通語なんていうちょっと妙な名称にも合点が行く。
東南アジアで英語がどこでもすらすら通用する訳でもないが、英語らしきものでコミュニケートすることは英単語10個くらいの実力の人も普通にやってる。
いろんな場面で、「すみませんが中国語が分かりません、英語分かりますか?」と言わざるを得ないのだが、いつも反応が面白い。
タイプ⑴:「ひゃーひゃひゃ、English? ヒャヒャヒャ」という反応。周りに人がいると、その人にも、「ちょっとあんた聞いた、Englishだって、ひゃひゃひゃ」と盛り上がってる。それでも用件が済むまで付き合ってくれる。バカにされてる感じはしないので、むしろ楽しい。このタイプは圧倒的に女性が多い。
タイプ⑵:なんか怖い顔で、「えっ!」とこっちをまじまじと見返して、ニタっと笑った後に腰を据えて付き合ってくれるタイプ。これはわりと年齢高めの男性に多い。
タイプ⑶:「English? No.」とキッパリ言って、にこりともせず、速攻でスマホの翻訳アプリを使い始める人。最初は怒ってるのかなと思ったが、そうではなく課題解決中心主義のように思われる。これは若い男性に多い。若い女性にもこのタイプはいた。
三つのタイプがみんな共通して、訳のわからない夷狄が抱えてる問題を解決してやろうというコミットがあるのがとても不思議に見えた。こっちを放置しないのだ。丁寧で親切そうな態度で杓子定規な応答をされるよりもよっぽど助かる。
おもろいわぁ、中国。


Comments